PEOPLE

Hono Ueharaリデアカンパニー執行役員 ウィメンズエグゼクティブスーパーバイザー

植原 ほの

TITLECedric Charlierの魅力

  

2017.04.18

デザイナーが自身のコレクションを始めた初期のころから扱っている、いくつかのブランドがあります。

例えば、代表的なブランドは、今や、パリオートクチュールのメンバーでもある、Giambattista Valli、1990年に一度ブランドを立ち上げ、ラコステのクリエイティブディレクターに就任してから、ブランドを休止し、2006年からコレクションを再開したLemair、ブランドを始めたばかりだった頃のProenza Schouler。一時扱いを休止していましたが、近年、また再開し、ストラスブルゴを語る上で、今やなくてはならない存在になりました。まだ大きなブランドには成長していませんが、2007年にブランドを立ち上げた、Roberta Furlanetto。彼女のコレクションは、ハイブランドと決して劣らず、むしろ、素晴らしいものがあります。しばらく彼女自身の環境が変わり、ブランドを休止していたものの、2017年春夏から再開。そして、今回取り上げる、Cedric Charlier(セドリック・シャルリエ)は、彼のブランド立ち上げ当初から、応援をし、継続しているブランドです。

Cedric Charilerは、ベルギーに生まれました。

1998年にモエ・エネシー・ファッション最優秀賞を受賞しました。この賞は、多くの若い才能を見出し、賞を与えることで、世界にその名を知らしめる、インターナショナルで、最も注目される賞の一つです。

受賞後、マイケル・コース、セリーヌ、ジャンポール・ノット、ランバンなどでキャリアをつみ、2009年、キャシャレルのクリエイティブディレクターに抜擢されました。彼自身のデビューコレクションは、2012年秋冬コレクション。

この、まさに翌シーズンから、ストラスブルゴは取り扱いを始めました。

PastedGraphic-2.png上は、彼のコレクションの変遷の一部です。

彼のコレクションの面白さは、ヴィヴィッドなカラーを使った都会的なアイテム。そして、スタイリスト的目線で提案するスタイリングの面白さです。

ヴィヴィッドカラーのアイテムは、毎シーズン、様々なアイテムの中に登場し、特徴的なのは、大きな面積で大胆にカラーを使うこと。そして、それらのカラーアイテムを身につけるとき、自然と、カラーを重ねて着ていくような、遊びを体験できます。また、スタイリスト的目線というのは、多くのデザイナーは、アイテムの中に、様々なディテールを加え、1点のオリジナリティを表現しますが、セドリックの場合、それぞれのアイテムは、いたってシンプルであるのに、スタイリングすると、迫力のあるスタイルが完成します。だから、それぞれのアイテムはいたってシンプルなことが多く、リアリティを感じさせます。

2017年春夏から、セドリック・シャルリエは、パリファッションウィークにメインコレクションを発表することをやめ、シーズンに1回だけ、しかもウィメンズコレクションより約1ヶ月早く行われるメンズコレクションの時期にのみ、ショーを行う決断をしました。

今も、多くの一流ブランドが、ワンシーズン2回のコレクション(プレ、メイン)を行い、年4回ものコレクション発表に向け、めまぐるしいカレンダーに追われている中、セドリック・シャルリエは、より、1回のコレクションの完成度を高めるために、勇気ある行動を起こしましました。

この2017年春夏から、さらに成長していくセドリック・シャルリエのコレクションから目が離せません。

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