みなさま、ボンジュールでございます。
突撃!隣の~ シリーズ第3弾はフランスのレザーアーティスト、セルジュ・アモルソさんへ突撃してまいりました。
アモルソさんといえば当店でもお付き合いの長い職人のお一人で、いつもながらエスプリの効いたデザインと素材×素材の組み合わせ等面白いアイデアを提供してくれ、いつも刺激的な作品に出会うことができるブランドです。
そんなアモルソさんに今日も気になるあんなコトやこんなモノを聞いちゃいましょう。
では、、、、突撃!開始。
Q.今年もお会いできて嬉しく思います!当社と出会ってだいぶ経ちますね。
「もう10年くらいになりますかね。私も毎回お会い出来て嬉しく思います、私にとって日本のお客様やスタッフの方とお会いするのはクリスマス・プレゼントのようにワクワクするようなものなのです。色々なお話やお客様との会話は私にとって非常に刺激的でモノ作りをする上でも大変勉強になるからです。」
Q.ありがとうございます。日本の印象やお客様はどのように写っていますか?
「日本にも独特な文化があって、日本文化には大変影響を受けています。日本のお客様の審美眼はとても素晴らしく、色彩センスやモノ作りの技術的的な部分は、全てを説明しなくてもご理解いただける方が多いですね。」
Q.ではモノ作りにおいて大事にしている部分はどこでしょうか?
「生産性が決して高くない、唯一のモノを作ることに誇りを感じています。あとは職人側とお客様の感覚を極力近づけるように、お客様との会話、なぜその色、素材をチョイスされたのか、そのオーダー背景も一緒になって考えていくことを大切にしています。お客様の気分に乗り移って、作業を起こすというと大袈裟かもしれませんが。そのような習慣こそが感覚を研ぎ澄ませるのにとても大切なことなのです。」
Q.インスピレーションはどこから受けることが多いですか?
「自然ですね、山や川など自然の風景やからヒントを得ることもありますし、建築や絵画、あと料理を趣味でやっているのでそのような時に色合いやフォルムなどから思い浮かんだりもします。あとは日本の鎧もや刀にも興味があって、刀の曲線などにヒントを得たこともあります。」
Q.最近、印象に残った仕事は何でしょうか。
FABERGEという有名な宝石メーカーのジュエリーケースをつくりました。これは卵型のジュエリケースですが、曲線のジュエリーケースにレザーを施す作業や、構造的にも大変苦労しました(笑)
あとはハンコケースのオーダーもあり、日本のお客様らしい独特のオーダーは印象に残りました。
Q.最近お作りされたお鞄で、素材×素材の組み合わせで気に入っているものはありますか?
「クロコダイルの鞄の持ち手の部分にカーボンとマンモスの牙を組み合わせたものがあるのですが、これは結構気に入っていますね」
Q.今日、お持ちのお鞄はセルジュさんの自作ですね、いつもショルダーのお鞄を持っているイメージがあります(笑)
「ええ、新しく自分用につくりました、レッドとベージュの色目が綺麗だと思って。レッドを基調に縁のパイピングとショルダーベルトをベージュにしました。もちろん今回のオーダー会でも作れますよ(笑) 」
Q.スタッフもいつもアモルソさんの私物のバッグに注目していますよ(笑)お客様にもよく訊ねられていますね。
最後に日本のお客様へ何かメッセージはございますか?
「日本のお客様は細かいリクエストもありますが、いつも勉強させられています、古来から日本の漆塗など伝統的なアンティークを手掛けてきた日本人の持つ細かい手仕事にリスペクトをしています。これからも日本の方には素晴らしい審美眼でいて欲しいと思います。」
また次回も楽しみにしています、今日は長旅のところ有難うございました。
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ストラスブルゴ大阪店
和田 隆佑