いつもブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
本日ご紹介しますのはこの方。
イタリア、ミラノの巨匠、ティンダロ・デ・ルカ氏です。
今まで幾度となくご紹介させて頂いたかと思いますが、今回はちょっとだけ突っ込んでみたいと思います。
片言にもならないイタリア語と得意の（？）ボディランゲージを武器にインタビュー決行です（汗）

　
　
スーツ、シャツ、ネクタイはもちろん自身のブランド。
スーツの生地は英国の『WELDON』というところのものだそうです。一度も聞いたことのない名前でしたので、テーラー大島氏にこのブランドについて聞いてみたところ、芯地や裏地、ボタンなど付属品を主に扱うメーカーで、生地を扱っているのは聞いたことがない、とのことでした。そんな珍しい生地もメーカーと深い繋がりがあるからこそ手に入るのだと思います。
コットンツイルの打ち込みのしっかりした生地でウエイトは400gほどあるそうです。長年の着用から、生地が馴染んで本当に良い雰囲気になっていました。
また、ネクタイの巻き方は氏の着こなしの中で唯一『ハズし』（本人は普通だと思っているのかもしれませんが）と言っていいと思います。
それは大剣に小剣を巻いていく、というものです。
聞いてしまうと「そんなことか」と思われるかもしれませんが、この発想ってなかなか無いですよね。
　
　
時計はロレックスのミルガウス。
私は氏がロレックスの時計以外を巻いているところを見たことがありません。
氏はいつも右手に『この向き』で付けています。
決して『いつも間違えている』訳ではございません。
お客様への氏なりの気遣い...と言えばお分かり頂けるでしょうか。
時計の奥に見えるカフリンクスはアルティジャーノ（職人）に作ってもらった工芸品とのことです。
　
　
靴はBENTIVEGNA（ベンティヴェーニャ）。
インターネットで検索してみましたが、まったく分かりません。
黒の靴はほぼ履かないそうです。
「100足以上持っている」と言われましたので、意を決して「足は2本しかないでしょ？」とお決まりの突っ込みをすかさずキメてみたところ...「ハッハッハ！」と流されてしまいました。

ベルトはこれまた年期の入ったリザードのもので、「どこのものかは忘れた」とのこと。
ちょっとお腹が出てきたので上手く撮ってくれ、なんていうちょっとお茶目な一面も。

そしてキーチェーン。純金というところにも少し驚いたのですが、その先に付いていた...巨匠！さすがです！
刺激が強すぎてこちらでご紹介出来ないのが残念です。

ちなみにこの日、氏が読んでいたのはジョルジュ・シムノンというベルギーの推理作家の小説。
本を読む姿も絵になりますね。

　
　
そして来阪の際には大島さんはじめテーラーの皆さんのために、受注会とは別に一日設けて指導にあたります。

時に冗談を交えながら、時には自ら実践し指導にあたります。

大島さん曰く、ティンダロの服は当たり前のことを自然なやり方で無理なく作っている、とのこと。（ただ、その仕立て方は『超』クラシックなのだそうです）
ティンダロだけの特別なやり方は無いそうですが、その１つ１つのレベルが高く、しっかりと作り込まれており、それがティンダロの作る服の雰囲気に繋がっているのでは、とのことでした。
　
指導はとても厳しいようで最初は真っ青になりながら受けていたそうです。
今でも緊張することが多々あると仰っています。
...ホントですか？大島さん...
　
　
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