服をデザインする時、
デザイナーはまず何から決めるのでしょうか。
あるシューズデザイナーはまず入念なドローイング(素描)から始めるといいます。
その作品がこちらのシューズ
和の趣きを感じさせる朱。内側の統一された漆黒。
幾何学デザインの直線を生かすため、縫い目も厚みも出さないレーザーカットを採用する徹底ぶりは流石。
太めヒールですが正面と側面の太さを変えることで、後ろ姿をエレガントに収めるデザインになっています。
着る人を美しく見せる技巧が各所に。
この美しいシューズをデザインしたのはPIERRE HARDY(ピエール アルディ)
彼は紙の上で形を探りながら線を引き、素描を重ねながら、
あらゆる部分の厚みやカーブのバランスを見つけ、
靴の全体像が浮かび上がって初めて、色やディテールを考える作業に取り掛かるそうです。
それでは彼の描いた美しい絵画をご覧ください。
シューズ PIERRE HARDY ¥132,000.- +tax
トップス HYALINES ¥32,000.- +tax
スカート GIAMBATTISTA VALLI ¥240,000.- +tax
バック PIERRE HARDY ¥188,000.- +tax
着る人とコーディネートを引き立てる絶妙なボリュームと色合い。
独特な世界観を持ちながら、身に付けて馴染む足元を作り上げます。
イラストレーター・アートディレクターとして名だたるファッション誌で人々を魅了し、
クリスチャン ディオールやエルメス、バレンシアガというビックメゾンでシューズ・バッグデザイナーとして活躍したピエール アルディ。
ファッション誌のイラストレーターといえば、ポップアートの旗手アンディ ウォーホルも、主線の転写技法を使ったシューズのイラストが有名ですし、
ストールブランドでおなじみのピエール ルイ マシアも、独特の水彩柄と幾何学模様の組み合わせが毎シーズン抜群の存在感を誇っています。
雑誌という「一目瞭然」のセンスの良さが求められる媒体で活躍したことが、彼らの作品の華やかさの根底にあるのかもしれません。
そういえば、二子玉川近隣の世田谷美術館で、ファッション誌で活躍していた写真家、エドワード・スタイケンの展覧会が開催され、話題となったことがありました。
その広告に使用されていた、スタイケンの言葉が印象的です。
「ルーヴルで見るから芸術なんだ。VOGUEをルーヴルにしよう。」
それはまさに「ルーヴル美術館」という芸術界の権威を築き上げた先達への敬意と、
それを一雑誌で成し遂げよう。素晴らしい物を紹介する信頼を築いて「やはりVOGUEは素晴らしい」と言わしめよう。というスタイケンの情熱的な魂を感じます。
「誰の目にもとまる」洗練へのクリエイターたちの情熱と、
その魂を世界中の皆様へ届けようという、ファッションに関わるすべての人たちの情熱。
私たちもその一員として、
「ストラスブルゴをルーヴルにしよう。」という姿勢で、信頼に値するお店にしていきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ストラスブルゴ二子玉川店z
コメント