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EDWARD GREEN202・82LAST徹底比較

今回は、202・82ともに展開のある一番のベストセラーでもあるCHELSEAを木型ごとの特徴や、フィッティングなどをご紹介いたします。 現行の202はジョン・フルスティック氏が90年代半ばにより万人に向けたラストとなるように改良を加えたものです。
履きこみが浅く、欧米人と比較してくるぶしが低く、踵が細い日本人の足にも干渉しにくくなっている点、ボールジョイントと呼ばれる甲幅が広く取られると同時にやや甲高な設定のため、幅広の足にも合いやすいことが、202の最大の特徴として挙げられます。

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外観はどうでしょうか。全体的に丸みを帯びたフォルム、クラシカルなエッグトゥと呼ばれるラウンドトゥ、全体の丸みのバランスにやや反比例するかのような既成靴ではかなり絞り込まれた部類のヒールカップ、現行の木型のベースとなるモデルをじっくりと見てみると様々なことに気付かされます。 82は2003年誕生。前述の202と比較するとサイドウォールをやや切り立たせて、全体的にややシャープなフォルムとトゥ、そしてノーズはやや長めに設定されていることから、アウトサイドのカーブはより強調されます。しかしながら比較すると、甲の幅と高さはフォルム同様細く、低く設定されていること、さらにはヒールもやや高めに設定され、洗練されたフォルムを印象付けられます。

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真横から見ることで、トゥから甲にかけて202(写真上)は82(写真下)に比べると急激なカーブを描いています。トゥの長さだけではなく、82ができるだけ甲を低く抑えられていることもわかります。 こういったミリ単位の調整、工程の差が履き心地と足の形の相性に大きな差として生まれます。同じモデルで、ここまでの差を一見した印象に変えられるところが、EDWARD GREENの技術力であるといえます。

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足入れの特徴としてもタイトな個所がラストごとに違いとして現れます。人によって感じ方や感覚の違いがありますが、202は踵と土踏まずを含めた甲周りでフィットさせる感覚で、82はジョイント部分と踵のホールドが特徴です。歩きや易さは202に軍配が上がりそうです。それはジョイント部分を比較すると202の方がよりジョイントの部分のスラント具合が急であること、内振りとなっていることと、親指側のストレートな作りが自然な足運びを実現してくれます。
  
このように、202はすべての木型のベースとなること、時代とともに形を変えることはあっても、本流としてその存在の大きさは色あせることはありません。82は現代的な木型でスタイリッシュさ、トレンドに流されることはありません。どちらもクラシックという言葉が相応しく、お好みで選んでいただいても、ご自身の足の形に合わせても、またスタイリングや着こなすスーツのイメージに合わせて選ぶという楽しみを持っていただけます。
  
これから長く付き合う一足としてあなたはどちらを選びますか。