formosa002.jpg
formosa004.jpg

ナポリのサルトを語るうえで欠かすことのできないサルトリア フォルモーサ。
幼くして工房入りし、その後20歳で自身の工房を開設した名職人 マリオ・フォルモーサは、有名高級紳士服店のオーダー服を手がけたことで広く名前を知られるように。
その、サルトリア フォルモーサをマリオから引き継いだディオニジオに、ご自身について、サルトリア フォルモーサについて、そしてマリオ・フォルモーサについて語っていただきました。


formosa003.jpg

サルトリア フォルモーサは1965年にマリオ・フォルモーサが立ち上げたサルトです。
マリオが高齢となり、サルトを締めるか、後継者を探して引き継ぐか悩んでいた時に、ディオニジオがマリオのところへ行ってテストを受けました。


その時、ディオニジオはマリオとは違うやり方で洋服を作りました。
それをみたマリオは、
「君のやり方じゃだめだ」と言ったといいます。

ディオニジオはその言葉を受けて、
「マリオさんの作った洋服の上に私のものを置いてみます」と言い、実際に置いてみると
ほとんど同じものでした。
ディオニジオはマリオに他の作り方もある、ということを伝えました。
マリオのところにテストを受けたに行ったテイラーは40人近くいたが、彼が初めて採用されました。


こうして、サルトリア フォルモーサをマリオから引き継ぐことになったディオニジオ。


formosa004.jpg

彼は、なんと6歳のころからテイラーを始めました。
家系がサルトだった、というわけでもなく自然と針と糸を持っていたと言います。
7歳になって学校にいくようになったら、学校の行き帰りで見るテイラーにすごく興味を持つようになり、学校が終わると街のテイラーに通うようになりました。
その後は、ごく自然にテイラーとなり、アンジェロ・ブラージ、イザイア・ルビナッチ、チェザーレ・アットリーニとナポリの重要なサルトでキャリアを積みました。


彼がマリオからサルトリア フォルモーサを引き継いだ時、やはり変わった点があると語ります。
よりお客様の求めるものに合わせるため、お客様一人ひとりの体型を研究して、お客様の好みにあうシルエットになっていきました。
よりモダンなシルエットを求めるお客様が多くなったことによって、モダンなシルエット、スタイルになりました。


また、営業面にも力を入れていて、世界中でトランクショーを行なっています。
それによって、今や世界的に知られるサルトになりました。


サルトリア フォルモーサの洋服の特徴として、袖とネック、胸より上のフィッティング、可動域に特にこだわって作っているとディオニジオは語ります。
「袖は、シャツ作りと同様、脇の下がしっかりと食い込んで、可動域が多く、腕を上げた時でも生地が引っ張られないよう、アームホールをすごく小さく作っています。
また、ネックに関しては具体的なテクニックではないのですが、カッティングに非常にこだわっているため、すごくしっかりと首が収まるようなカッティング技術をサルトリア フォルモーサは持っています。」


formosa005.jpg

現在サルトリア フォルモーサでは、選りすぐりの15人の職人とコラボレーションをしている社外の職人5人という体制で一人ひとりのクオリティをディオニジオが厳しく管理していると言います。
クオリティを下げないため、ディオニジオがモデルを書いて、それが最後に製品化されるまでの全行程を、彼が全てチェックしています。
トランクショーで世界中を飛び回っていても、経過を報告させ、ダメなところはすぐに修正させていると言います。


ディオニジオは語ります。
「お客様が来てくれて、私たちが作る洋服を着てくれて、そしてまた洋服を作りに来てくれることこそ、お客様が我々の洋服に満足してくれている、というメッセージであり、そのメッセージを受け取る瞬間がとても嬉しい」と。


お客様が再び洋服を作りに来てくれるために、お客様の求めるものを研究し、一切の妥協を許さない姿勢から、彼の「お客様の期待を実現する」という哲学を感じさせて止みません。


formosa001.jpg

CONTACT US