CATEGORY

745-500.jpg

『まず見て美しいと感じることができるかどうか』


 1994年、フランスで誕生した"メートル・ダール" (Maître d'Art)。
日本の人間国宝(重要無形文化財保持者)にならってフランスの文化省が策定した、フランスの伝統工芸の最高技能者に与えられる称号です。

 メートル・ダールの称号を持つ、セルジュ・アモルソ氏は1959年にベネチアで生まれました。
父は黒檀細工職人で、少年時代は父のアトリエがあった自然豊かな場所で過ごす中、生物や自然への興味関心が深まっていったといいます。 父が黒檀細工職人ということもあり、幼少の頃から木材に触れて育ちました。
また、ガラスや金属といった素材にも触れてきましたが、その中でも特に革という素材の無限の可能性を秘めたセンシブルな魅力に憑りつかれ、15歳で革職人の道に進みました。

amorso02.jpg

 1978年から85年まで某有名ブランドの特注品アトリエで働き、1995年にパリに自身のアトリエを構えました。
アトリエでは、こだわりの素材を前に、その作品の将来の持ち主となるお客様と、好み・職業・使用頻度など様々な要素を話し合いながら、カラーやフォルムを決め、じっくりと物を作り上げる贅沢な時間を実現しました。

2.IMG_8648 .jpg

 そして真に特別なものを求めるお客様に「革製品の巨匠」と呼ばれるようになりました。 お客様の人物像を発想の源にしたデザインは、どれも極めて個性的です。
クロコダイル、オーストリッチ、ガルーシャ、リザード、カーフなど、さまざまな皮革を自身でハンドカットし、制作します。

2.IMG_8648 .jpg

 大型の旅行鞄、手触り柔らかなバッグから極上の財布、腕時計バンドや革壁まで、セルジュ・アモルソ氏は、あらゆる人のスタイルを上品に演出します。
これまで、François Pinault(フランソワ・ピノー)、Benjamin de Rothschild(ベンジャミン・ド・ロスチャイルド)、ブルネイ国王などの面々が、各々の洗練された趣味に合わせ、注文仕立てのアイテムを求めにきました。

2.IMG_8648 .jpg

 伝統的ながらもその卓越した技術により独創的な芸術性を感じさせるセルジュ・アモルソ氏の作品。

 現在東京国立博物館での「フランス人間国宝展」に、伝統的な台形をした「バッグ クフ王」を出品中。
この作品は調和と平静のモデルであると同時に、セルジュ・アモルソ氏の作品の特徴である、伝統と現代的なエッセンスの融合を象徴しています。
細部にも万全の注意を払って、一点一点を制作することは言うまでもありません。

2.IMG_8648 .jpg

 自身の作品作りの信条として、「まず見て美しいと感じることができるかどうか」を重要視すると語ります。ディテールや技術的なことはその下支えに過ぎないのです。


CONTACT US