TITLE注目のレザーです。
開催の度にご好評頂いている『T・MBHオーダー会』
7月22日(金)、23日(土)の2日間、東京ミッドタウン店にて催されます。
革小物司・岡本拓也氏から生み出される革製品の数々はシンプルながらも
独創性に溢れたものばかりで、お客様からのご注文を承る際、そして
そのご注文のお品物が到着した時、進化を止めないその仕上がりに
いつも変わらない驚きと感動があります。
今回またその驚きと感動をもたらしてくれそうな素晴らしいコレクション
が発表されました。
SUKUMO(スクモ)レザーコレクション。
詳細は店頭にて岡本氏の熱弁を是非聞いて頂きたいのですが、
SUKUMOについて知ってしまった以上、黙っているのを我慢できない
わたくしから少しご説明を・・・・・。
大きな特徴が3点ございます。
① 色合い
② 柔らかさ
③ 経年変化
【色合い】
徳島県の阿波地方の天然藍から抽出される天然染料『蒅(スクモ)』
で染め上げた革を使用
本藍染ならではのデニムのような色合いが何とも美しい革です。
しかしながらここで問題が・・・・・。
普通、藍で染めてしまうと素材自体が固くなります
(染まりやすい状態のph値が原因)。
皆さま良くご存じのリジッドデニムがよい例です。
自立してしまう程固いデニムもございますが、なぜスクモレザーは
柔らかいのでしょうか?
【柔らかさ】
その柔らかさはまず『デイリーステア』という原皮に起因します。
もともと柔らかいステアも藍染の工程で一度固くなってしまうのですが、
染まる工程で高くなったph値を落ち着かせることで柔らかさが復活します。
また柔らかさを左右する油分のコントロールがしやすいことも一因です。
そしてもはや岡本氏の代名詞ともいえる"呼薫(こくん)"仕立てによって
革そのものの柔らかさを最大限に活かした仕上がりとなります。
【経年変化】
リジッドデニムはその色落ちを楽しむものですが、SUKUMOレザーは
色落ちではなく、色の深みが増していくのを楽しんで頂けます。
藍は漬けるだけでは染まらず空気酸化することで染まっていきますが、
実は革となった後も藍自体は呼吸しており、そのことで深みが増します。
使う手、触る手の油分によっても深みと柔らかさまで増していきます。
以上、長々と興奮してご説明してしまい失礼いたしました。
オーダー会当日は革見本そして製品もご用意しておりますので、
是非お手に取ってその魅力をご確認頂ければ幸いです。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。
STRASBURGO東京ミッドタウン店
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリア1F
TEL 03-3403-0777
E-mail st_midtown_mens@lidea.jp
櫻井 辰也