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Norio Surikabe株式会社サポートサーフェス代表 デザイナー

研壁宣男

TITLE降車ボタン

2014.08.27

降車.jpg

自分の意志で周りを動かすという事。

バスに乗っていてふと少年期のことを思い出した。
多分小学校に入学するちょっと前の頃と思う。
初めての一人のバス。
心臓がドキドキ高鳴っていた。
目的地に行く高揚感の為ではなく、
自分が降りるバス停の手前のあるタイミングで意思表示をしなければいけない為だ。
同じバス停で止まる誰かがいてボタンを押してくれないだろうか?とも思っていたくらいだ。

僕は自分の気持ちや意志を伝えるのが余り得意ではない少年だった。
歳が比較的離れた3人兄弟の末っ子であり、唯一甘えることの出来た母親にだけは小さな駄々をこねる気の小さい少年。


降車ボタンを押すということ。


自分の意志で周囲を動かす多分初めての経験。


自分がそのちっぽけなボタンを押せばこの巨大なバスは止まり、押さなければバスは止まらない。

ボタンを押す小さな力は、シーンを動かしてしまう。
それはとても勇気がいる行為だった。


その感覚は今でも微妙にある

研壁宣男
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