至高の既製靴、ガジアーノ&ガーリングが銀座店限定で再登場
ノーザンプトンに代表される紳士靴の聖地を抱え、1世紀以上の歴史を持つ名門ブランドが並び立つ英国靴業界。しかし有力な新興ブランドが続々と誕生するイタリアに対し、長らく次代を担う実力者が現れないでいたのも事実です。
2006年、そんな状況に突然風穴を開けたのが、ガジアーノ&ガーリング。トニー・ガジアーノ氏とディーン・ガーリング氏という、英国が誇るふたりの最高の靴職人が手掛けるシューズブランドです。
ともに1970年代生まれというガジアーノ氏とガーリング氏。ガジアーノ氏はチーニーやエドワード グリーンで、ガーリング氏はジョン・ロブ、ジョージ クレバリーなどでビスポーク職人として研鑽を積み、ともに20代から重責を担い将来を嘱望されるスター候補生でした。なんとガジアーノ氏は、エドワード グリーンの中興の祖として知られる、かのジョン・フルスティックが手塩にかけて育てた秘蔵っ子なのだとか。名作ラスト「888」や「82」の産みの親であるといえば、どれだけ偉大なシューメーカーであるかご理解いただけるでしょう。
そんなふたりが出会ったのは、エドワード グリーンのサブ・コンストラクター(下請け職人)として従事していた頃。その後それぞれに技術を極め、やがてビスポークシューズの世界において知らぬものはないほどの存在となった時、共同で何かを作り出すことになるとは誰もが思わなかったはずです。
ストラスブルゴでは、2006年のデビュー直後からご紹介してきた、このガジアーノ&ガーリング。一部の特権階級にだけ許されたビスポークシューズの風格と手仕事の味わいを、現実的なプライスのレディメイド(既製)で堪能することができる、唯一無二の存在です。多彩な5モデルが揃った今こそ、「至高の既製靴」をお試し下さい。
[ANTIBES]
ガジアーノ&ガーリングを代表するモデルである「アンティベス」は、文字通り"ひねり"を効かせたリボン風のサドルが最大の特徴。高度な技術に裏打ちされたハンドステッチによるモカ、セミスクエアトゥのラスト「KN14」などが相まって、ドレススタイルにも相応しい上品な表情に仕上がっています。まさに、スリッポン=カジュアルという固定概念を覆した、エポックメイキングな名作です。
[HUGHES]
内羽根式のアデレードセミブローグである"ヒューズ"は、シャープな直線とふくよかな曲線を描くそれぞれのパーツが、見事に調和。ストレートチップのフォーマル感をしっかり感じさせながら、ほどよくナチュラルに仕上げることで、かっちりスーツスタイルを洒脱に演出してくれます。スマートなラウンドトゥのラストは、「DG70」。ディーン氏の名前の頭文字と生まれ年に由来しています。
[CAMBRIDGE]
実に繊細で控えめなパーフォレーションが印象的な、パンチドキャップトゥの「ケンブリッジ」。この繊細なパーフォレーションこそ、ガジアーノ&ガーリングのシグネチャーです。この優美なまでの細やかさは、他のブランドの既製靴では決して真似できないレベル。またヴァンプのパターンを後ろまで伸ばす事で流れるような美しいラインを描き出しています。ラストには、「DG70」を採用しています。
[OAKHAM]
クラシックでエレガントな表情が冴え渡る、ダブルモンクストラップの「オークハム」。甲の内側から外側に掛けて優しく包み込むようなストラップは、バックルを外側の傾斜位置にコンパクトに配置。ラスト「DG70」のクリーンでシャープなフォルムの魅力を、余すところなく表現しています。見てうっとり、履いて納得の美と機能性を併せ持った、究極のダブルモンクです。
[MALVERN]
パーフォレーションを廃したブラインドフルブローグと、サイドエラスティックを組み合せた意欲作「マルヴァーン」。「アンティベス」同様にスリッポンでありながらドレッシーな面持ちで、フォーマルなスーツやジャケットとの相性も抜群です。それでいて着脱は非常に容易なので、靴を脱ぎ履きする機会が多い方には特におすすめ。セミスクエアトゥの「MH71」ラストが、洗練されたデザインをさらに引き立てます。