羽織るだけで効く、大人のガウンカーディガン
そろそろアウターが本格稼働、というその前に、今年の秋冬らしさを満喫できる"二ット"アイテムを、ぜひご紹介させてください。
日に日に寒さがましてくるのを実感できるこの季節、恋しくなるのがニットです。ハイゲージからローゲージまで、例年にも増して多くのバリエーションをご提案している今シーズンのニットですが、トレンド感という意味で最も注目しておきたいのが、羽織り系のガウンカーディガン。ショールカラーやウエストベルトがあるだけで、グッと旬度がアップするから不思議です。
そこでまずピックアップしたのが、ラルディーニのボタンレスカーディガンです。モダンテーラリング技術を極めたラルディーニだからこそ実現したこのルックスは、ニットウエアでありながらシャープで構築的。高級感たっぷりなバスケットウィーブ柄のボディは、ハリとコシ、重厚感が際立つコートのよう。あえてアウターとしてスーツの上に羽織っても絵になります。ほっこり感を抑えたドレッシーな表情は、"キレイめ派"にとってマストバイなものといえるでしょう。
LARDINI (ラルディーニ)
ニットガウン ¥69,120(inc.tax)
LARDINI (ラルディーニ)
コーデュロイパッカブルスーツ ¥129,600(inc.tax)
BARBA (バルバ)
"DANDY LIFE"ブラッシュオックスフォードシャツ ¥30,240(inc.tax)
EDWARD GREEN (エドワード グリーン)
BANBURY/202E/DAINITE ¥186,840(inc.tax)
"ほっこり派"のカジュアルでいくなら、オススメはこちら。どこか懐かしく、素朴で野暮ったいムードが逆に新鮮に映るショールカラーカーディガンは、スペイン発のニット専業ブランド、ニット ブラリーのもの。「timeless knitted beauty(色褪せないニットの美しさを)」というコンセプトを掲げるだけに、トレンドに左右されることのない本質的で普遍的なデザインと高いクオリティを誇ります。アルパカとウールを、空気とともにざっくりと編み上げたボリューム感は、上質な素材と熟練のハンドニッティングであればこそ。ミックスカラーのさりげない立体感が、思いのほか軽やかに魅せてくれます。
ガウンカーディガンというだけで敬遠してしまいたくなるという向きには、こんな都会的でスタイリッシュな選択肢も。長めの着丈にショールカラー、ウエストベルトつきというガウンディテールを押さえながら、エレガントで洗練された佇まいに仕上げてしまうあたり、さすがはクルチアーニです。
しかし肌触りやフィットにはしっかりリラックス感のある逸品は、細身のすっきりしたシルエットが絶妙。カジュアルになり過ぎず、上品で気品漂うスタイリングが可能です。ウエストベルトはフロントで結べばガウンらしさとウォーム感が強調され、ベルトを背中で結べば洒脱でクリーンな印象に。結ばず垂らしてラフなヌケ感を演出するのもおすすめです。
Cruciani (クルチアーニ)
ショールカラーロングカーディガン ¥96,120(inc.tax)
JOURNEYMAN (ジャーニーマン)
コットンカシミヤサーマルクロスヘンリーネック ¥22,680(inc.tax)
PT01 (ピーティーゼロウーノ)
"FORWARD"コットントラウザーズ ¥31,320(inc.tax)
SOLOVIERE (ソロヴィエール)
スエードスニーカー ¥51,840(inc.tax)
GIANNI SEGATTA (ジャンニ セガッタ)
レザーリュック ¥115,560(inc.tax)
最後に、主役級の存在感で今季的な羽織りニットらしさを満喫できる、パワーアイテムをご紹介。これは、2010年にギリシャ・アテネで創業したニット専業ブランド、ワン オン ワンのもの。ライトグレーをメインにネイビーやバーガンディなどの多彩な色味、多彩なニットパターンで味わい深いマルチボーダー柄を巧みに表現しており、手縫いならではの温もりやクラフト感をダイレクトに感じられる逸品です。いずれかの色を拾って色合わせを楽しんだり、ベーシックなスタイルのスパイスにしたりと、実は着こなしの幅が広いというのも大きな魅力。今この季節にすぐ着たい、使えるニットアウターの最右翼です。