PITTI IMMAGINE UOMO 97 REPORT

2020年1月7日~10日に、イタリア・フィレンツェで開催されたPITTI IMMAGINE UOMO
(ピッティ・イマジネ・ウオモ)97レポートをお届けします。

PITTI UOMOとは、世界各国のファッション業界を牽引するブランド達が翌年の新作モデルを発表し、 また各国からそれを買い付けるために多くのバイヤーやプレス関係者達が一同に集うメンズ世界最大の展示会です。


【LARDINI】

「シベリア横断」をテーマとしたLARDINI/20AWコレクションシベリアの広大な大地や豊かな自然を彷彿とさせるベージュ、ブラウン、オリーブなどのアースカラーをベースにし、ボルドーやパープルをアクセントに用いています。
また、今回はテーマごとのオケージョンに合わせたコーディネートを実現。 グラフィックも使用してさらに充実したコレクションを巧妙にプレゼンテーションしていました。プリント生地やイングリッシュファブリック生地がリリースされており、 どちらの生地も見た目を裏切るかのように、軽やかで肌触りの良さが特徴です。 プレゼンテーション、アイテムともに強く印象に残るブースでした。


【LARDINI BY YOSUKE AIZAWA】

「クラシコとモダンの融合」

ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)のデザイナー、相澤陽介氏とタッグを組み実現したLARDINI BY YOSUKE AIZAWA。クラシコとモダンが融合したコンテンポラリーなコレクションは、ストレッチ生地に頼らず、絶妙なパターン技術を駆使し、抜群の着心地を実現しています。生地にはロロ・ピアーナのストームシステムを採用しているモデルもあり、まさに"クラシコ"と"モダン"の融合といえるでしょう。
LARDINIのアイテムと合わせてコーディネートが出来ることを目的とし、ルックグラフィックなどはすべてLARDINIアイテムと合わせたスタイリングで撮影しています。異なるスタイルが融合した革新的なコレクションは、さらに高い次元で発展する可能性を秘めていました。


【GABRIELE PASINI】

「Ravenna and Mosaic Art」

ガブリエレ・パジーニ氏の故郷であり、モザイクアートでも有名な「ラベンナ」の街をイメージして構成されたコレクション。モザイクアートはさまざまな色のタイルを組み合わせて描くアートで、彼はここからインスピレーションを得ています。テーマとなっているオレンジやライムグリーンも、スキンカラーを構成するのに用いられる、モザイクアートでは重要なカラーです。
今回のPITTI UOMO 97期間限定で、コレクションの一部に、アートディレクターを務めるグラフィックアーティストのマウロ氏によるスプレーアートが随所に描かれており、ガブリエレ・パジーニの世界観が絶妙に表現されています。クラシックとカジュアル、ストリートなアイテムをガブリエレ・パジーニ氏の感性でコーディネートし、徹底的にブランドの世界観を打ち出したプレゼンテーションという印象を受けました。


【BARBA】

ニットパーカー、タートルネックを使ったディスプレイが多く展開されており、ウールジャージーシャツやレザー、スニーカーにスポーティーなダウン×ジャージーのブルゾン。新しいアイテムが加わりシャツのみならず、トータルでのルック提案がされていました。また、グレーやベージュ、ブラウンなどのカラーで温かみがあり、落ち着いた色がベースとして選ばれており、BARBAのクラシックな世界観が表現されていました。


【KIRED】

レーザーカット技術を駆使したアウター、リバーシブルでお召しいただけるコート、アウトドアな印象のダウンブルゾン、上質なレザーを使用したブルゾン。KIREDのハイクオリティなアイテムはこれまでよりもPOPなカラーの裏地を使用するなど、イタリアらしい遊びも詰まったコレクションが展開されていました。 ストラスブルゴではレザーアイテム、ダウンベスト、カシミヤのバルカラーコートをご用意いたします。


【Sartorio】

タイドアップのディスプレイは見当たらず、2020年春夏より展開されるニットシリーズの流れから、ニットパーカーやクルーネックニットを使用したディスプレイが多く展示されていました。素材、アイテムは英国調のスタイルをベースにしながらも鮮やかなカラーで柔らかく、軽い生地はサルトリオならではのコレクションでした。


【SEASE】

SEASE(シーズ)は、フランコ・ロロ・ピアーナ氏とジャコモ・ロロ・ピアーナ氏の兄弟が、2018年にイタリアにて創業したライフスタイルブランドです。「ロロ・ピアーナ」をバックグラウンドにもち、ラグジュアリーで機能性のあるファブリックを取り入れ、現代的なアウトドアスポーツとタウンユース、その両方に対応するコレクションを発表しています。伝統的なイタリアファブリックとハイテクノロジー技術を融合させたアイテムは、エレガントでありながら機能的でアスレジャーの進化系「ラグジュアリー・アスレジャー」を感じさせるコレクションでした。また、コレクションの90%が「ロロ・ピアーナ」の素材から作られています。