ストラスブルゴ ハウス テイラーズ ラボ専属シャツ職人 山神 正則 インタビュー

ストラスブルゴ ハウス テイラーズ ラボ専属シャツ職人の山神 正則(やまがみ まさのり)。シャツ職人になったきっかけや、昨年開催された干場 義雅(ほしば よしまさ)氏とのトークイベントでも紹介されたコラボ商品についてのインタビューをお届けします。

19ss_journal_yamagami_main.jpg


現在、南青山のストラスブルゴ ハウステイラーズ ラボで専属のシャツ職人として活躍している山神さん。2011年の入社以来、オリジナルシャツの生地選定やモデルの製作を含めた総合監修も行っています。

普段はラボでオーダーシャツの製作を行っておりますが、年に数回、全国のストラスブルゴ各店をはじめ、札幌などでもシャツオーダー会を開催しています。

また、SNSを通してその存在を知り、海外からわざわざ彼のシャツをオーダーしに来るお客さまも。今では日本のみならず、世界中に多くのファンがいます。

19ss_journal_yamagami_19.jpg

山神 正則

INTERVIEW


今回、そんな山神さんに、ストラスブルゴの専属職人としてシャツを作り続けることへの想いや、愛用している道具についてなどのインタビューを行いました。

ーー小さい頃からシャツに興味を持っていたそうですが、そのきっかけは何ですか?

祖父の装いですね。いつどこへ行くにもアイロンがかかった綺麗なシャツにスーツを着ている姿を見て育ったので。


ーーシャツ職人になるための技術を独学で身に着けたそうですが、どのようにして学んだのですか?

各国の有名なシャツを解体し、出来る範囲で再構築していくことで仕立て方のベースを学びました。また、通常のシャツ製図理論からではなく、ジャケットの製図理論や人体工学から着心地を勉強しました。


ーー2015年、南青山店の3Fに、ハウステイラーズラボが完成したときに感じたことは?

理想の空間だと感じました。シャツだけではより良いシャツを極めていくことが難しかったので、スーツ職人やパンツ職人の考え方や仕立て方を日々近くで見ることで、自身の仕立てに取り入れることができるような新しい発見や発想が沢山ありました。


19ss_journal_yamagami_01.jpg

ストラスブルゴ 南青山店の3Fにあるハウステイラーズ ラボ

19ss_journal_yamagami_02.jpg

ラボには様々な生地が並べられています

ーーシャツを作る際のこだわりのポイントや山神シャツの特徴は何ですか?

常に着てくださる方の日常を想像して仕立てています。また、特徴といえるのは、ボタン付けと肩幅・袖付けですね。必ず仕立てる生地は3回洗い、約半日40度ほどの湯につけ込みます。

19ss_journal_yamagami_20.jpg

人体工学の研究を重ね、肩が動かしやすい形に計算されたアームホール

19ss_journal_yamagami_21.jpg
19ss_journal_yamagami_22.jpg

ハンドメイドでしか実現できない、プリーツのディテール


ーー山神さんのファッションスタイルについて教えてください。1年中365日、3ピースを着用し、お子さんの運動会にもスーツで参加されると伺いました。

最初の質問と同じですが、祖父の影響ですね。装いが正しければ対面する方にも心地よいと感じていただけます。相手を思いやる装いが素敵だと思います。365日シャツを着ていたい=3ピースになってしまいました。


19ss_journal_yamagami_10.jpg


ーーシャツ作り以外の趣味について教えてください。

不定期ですが、"心のままに"をコンセプトに生け花(投げ入れ)をしています。習って活け始めたのではなく単に自身のリセットを目的に思い付いたまま自由に生けています。

19ss_journal_yamagami_06.jpg

お正月:大王松、柳、稲、ナンテン

19ss_journal_yamagami_07.jpg

春:ムスカリ

19ss_journal_yamagami_05.jpg

春:八重桜

19ss_journal_yamagami_09.jpg

春:牡丹

19ss_journal_yamagami_08.jpg

秋:栗


ーー普段作業をする中で使用している愛用品があれば教えてください。

STAEDTLERの製図用ペン。各製図用定規(5cm巾の60cm・3cm巾の30cm・2.5cm巾の30cm)。学生時代からコンパス。手縫い用のみすや針。タキイの7号アイロン。

19ss_journal_yamagami_17.jpg
19ss_journal_yamagami_15.jpg


ーーテイラーズラボでの一日の仕事の流れを教えてください。

ブラックコーヒーを1杯飲み、ボタン付けを一着分行ってから各作業を開始します。最後にまたボタン付けをして一日の〆にしています。ボタン付けがない時は我慢してます...笑 
また、商品部と既製服の商品開発などにも携わっているのでラボ外での仕事も同時にやったりもしています。


ーー12月に開催した、干場 義雅氏とのトークイベントに合わせて作ったターンナップカフスシャツについて教えてください。

人それぞれシャツのVゾーンにはこだわりがありますが、袖口にも目線を向けてみることで、上品でありながらちょっとキャッチ―な雰囲気を出し、クラシックなシャツに興味を持っていただくきっかけになれればと思い仕立てました。男性らしくありながらターンナップのラウンドを深くすることで少し甘さを表現しています。


19ss_journal_yamagami_16.jpg

2018年12月に開催された干場氏とのトークショー

19ss_journal_yamagami_11.jpg

映画『007』の作品でジェームス・ボンドが着用しており、それを基に干場氏が作成希望したターンナップカフスシャツ。

19ss_journal_yamagami_12.jpg

ストラスブルゴでしか手に入らない、干場氏と山神さんによるコラボレーションシャツ。

19ss_journal_yamagami_13.jpg


ーー今後チャレンジしてみたいことはありますか?

シャツを仕立てるだけでなく、次世代へ継承できるシャツの提案。シャツ生地の開発と綿の保護に挑戦してみたいです。


ーー山神さんにとってシャツとは?

1日の始まりを左右する大切な衣服。


ーー最後に、山神シャツのファンの皆さまに一言をお願いします。

山神シャツ=ドレスシャツのイメージが強いですが、休日気軽に羽織れるカジュアルシャツも手掛けています。より贅沢なシャツを楽しんでいただけるよう様々な工夫を凝らしておりますので、今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

SHOP EVENT


2月23日(土)・24日(日)東京ミッドタウン店にて、山神 正則の採寸によるオーダー会を開催いたします。

20箇所以上の採寸をもとに一人ひとりの骨格や姿勢、ライフスタイルまでをも読み解き、独自の製図法や縫製によって仕立てられます。"第二の皮膚"とも言われるシャツ、その着心地を山神シャツでぜひ体験してみてください。
イベント情報はこちら

19ss_journal_yamagami_03.jpg

レギュラー、ラウンド、クレリック、ウィングといった衿型に多彩な無地やストライプなどの生地からお選びいただけます。


19ss_journal_yamagami_23.jpg

バスト周りの採寸の様子


19ss_journal_yamagami_24.jpg

腕周りの採寸


19ss_journal_yamagami_25.jpg

裄丈の採寸

RECOMMENDED ITEMS

18aw_journal_tailor_15.jpg

RECOMMENDED