FOCUS ON 2024 SS Vol.2  FRAY

たっぷり語りたい、あのブランド・この名品

貴重で希少なヴィンテージ生地を採用した
ストラスブルゴだけの特別な<フライ>

マシンメイドの最高峰、唯一無二のドレスシャツとして知られる<フライ>ですが、
さらに"特別感"たっぷりなヴィンテージファブリックを駆使した、限定コレクションが入荷いたしました。
<フライ>の生地アーカイブから、ストラスブルゴのバイヤーが"いま"の気分にピッタリな5種を厳選。
世界中どこを探しても見つけることはできないであろう、デッドストックならではの味わいは格別。
そしてレトロかつエレガントなムードを醸す色合いと涼やかさは、リゾートにもハマること請け合いです。

1962年、現社長のルチア・パシン・ランディ女史がボローニャで創業し、押しも押されもせぬドレスシャツの最高峰として君臨する<フライ>。その礎となったのが、スイス出身の祖母が営んでいたレース専門工場であるという事実は、知る人ぞ知るところです。

至高のシャツブランド<フライ> としてまず挙げられるのが、厳選された最高品質のファブリック。製糸や生地製造の歴史が深いイタリアやスイスのメーカーの製品のなかでも、特に優れた最高級のもののみを使用しています。"生地の宝石"とも称される、かのCARLO RIVA社によるエクスクルーシブファブリックなどは、その代表例といえるでしょう。
また優美かつダイナミックなカッティングは、生地と柄の特性を見極め、その特性に合わせて手作業で一つ一つのパーツを裁断することにより実現しています。さらに熟練の職人がミシンを巧みに操る縫製は、1cmに10ピッチという圧倒的な細かさがスタンダード。ごくわずかな縫い代を狙いすまし、なおかつ身体のシェイプに合わせて立体的に縫い合わせる卓越した技術は、まさに神業と呼べる領域にあります。 そして、あえて手縫いではなくミシン縫いにこだわるのは、芯をしっかりと据え付け、すべての角がシャープに際立つように襟を裏返すなど、手間と時間をかけすべてのディテールを完璧に仕上げ、調和させるため。ゆえに<フライ>のシャツは、世界中の服飾愛好家たちの間で"究極のマシンメイド"と謳われているのです。

セミワイドカラーの「OXFORD」を
ヴィンテージの生地で"再定義"

そんな<フライ>のドレスシャツは、国内正規代理店であるストラスブルゴ各店において永久不滅のスタンダード、至高の定番品として常に高い人気を誇っています。基本の襟型は、やはりセミワイドスプレッドの「OXFORD」。現代では極めてオーソドックスなセミワイドカラーですが、<フライ>の「OXFORD」は襟羽が他ブランドよりやや長めに設定されており、ジャケットを着用した際の襟抜けをさりげなく予防してくれます。
そして今回デリバリーされた特別なコレクションからの1枚が、上の写真右側の、表情豊かなヴィンテージファブリックを採用したスペシャルな「OXFORD」。そのリラクシングでトロピカルなムードさえ漂わせる佇まいは、同じ「OXFORD」でありながら端正で凛とした左側のホワイトシャツと、まったく異なる趣です。
ちなみにフィットは、ストラスブルゴでの展開がスタートして以来継続しているセミタイトフィット、「semi snello」を採用。ジャケットのインナーはもちろん、シャツルックでも適切に機能し、窮屈さを感じることなく洗練された余裕のあるシルエットを描き出してくれます。

織りネームは、1962年の創業当時に<フライ>が採用していた筆記体の旧ネームタグを復刻。生地自体の量が限られるため、コレクションの枚数も僅少。おまけに現行とは異なるレアな旧タグという、ファンならずとも垂涎のスペシャルかつエクスクルーシブなアイテムとなっています。

"いま"の気分にフィットする、
5色5柄のレトロモダン

2023年5月にイタリア北部エミリア=ロマーニャ州で発生した大規模な洪水で、甚大な被害を受け多くの生地を失ってしまった<フライ>。本コレクションに使用しているのは、そんななかでもかろうじて残された貴重なアーカイブ生地のうちの一部であり、さまざまに吟味を重ねて選び抜いた珠玉の5選。シーズンやトレンドを意識して、明るく淡い色調の、コットンリネン素材を中心にピックアップしています。
<フライ>の真骨頂であるフルマシンメイドの精緻なクラフツマンシップ、そしてヴィンテージ感たっぷりで味わい豊かなデッドストックの生地が、驚くべき自然さで融合。通常のコレクションとは一味異なる絶妙なヌケ感を演出でき、<フライ>初心者にとってもキャッチーで、<フライ>好きならなおのことグッとくる、とてもモダンなバランスに仕上がったコレクションといえそうです。