FOCUS ON 2024 AW Vol.1  MANZONI24

たっぷり語りたい、あのブランド・この名品

極上のラムスキンと
ウールメルトンが融け合う
<マンゾーニ24>の「アワードジャケット」

連日の真夏日&熱帯夜も過ぎ去り、朝晩のひんやりとした空気に秋の訪れを感じる今日このごろ─と思いきや、日々フツフツと高まり続ける、"ファッション熱"にうなされているという方も多いのではないでしょうか?
すでに24年秋冬のコレクションが続々と入荷しているストラスブルゴ各店ですが、秋こそ映える、秋を体現する至高の逸品が、<マンゾーニ24>からデリバリーされています。
レザーを知り尽くし、また布帛(織物生地)ものやレザーと布帛とのコンビネーションにも絶妙の冴えを見せる<マンゾーニ24>の最新作。大人の柔肌にしっとりなじみ、スタイリッシュで洗練されたラグジュアリー感を漂わせる、今季必携の「アワードジャケット」をご紹介します。

うっとりするような肌触り、
しなやかな着心地と
洒脱な佇まいの秘密とは

ストラスブルゴのお客様であれば、すでにご存知の方も多いであろう人気ブランド<マンゾーニ24>。ゆえにその新作である「アワードジャケット」がいかに素晴らしい製品であるかは、説明無用かもしれません。しかし改めて、<マンゾーニ24>というブランドの成り立ちや背景を知っていただくことで、より"解像度"の高い想像力を働かせていただけるはずです。

ブルーノ・ザニーニ氏により皮革専門商社として創業し、以来3世代にわたって真摯で贅沢なものづくりと、たゆまぬ進化と研鑽を重ね続けてきた<マンゾーニ24>。その名は、モンテナポレオーネやスピーガといったイタリア・ミラノの目抜き通りに負けず劣らずの注目を集める、マンゾーニ通り24番地にショップを構えたことに由来しています。

その出自からも分かる通り、<マンゾーニ24>にとって最高級のレザー使いはお手のもの。近年は通年着用できるアイテム、よりトレンド感を意識したデザインを実現するため、レザーだけでなく布帛を駆使したアイテムバリエーションも大幅に拡張しています。当然、ファブリックへのこだわりもレザー同様に徹底されており、ロロ・ピアーナ社から提供される最上質のもののみを使用。レザーとカシミヤをステッチなしで結合させるという画期的なアイデアと高度なエンジニアリングにおいても、他の追随を許さない実力派ブランドなのです。

そもそも「アワードジャケット」とは、我々が「スタジャン」と呼んでいるスポーツジャケットの正式名称。ゴワゴワとした肉厚なウールメルトンのボディに、ラフでタフなブルスキン(キズも多い成牛のレザー)という組み合わせが一般的です。カラーコントラストもヴィヴィッドで、いかにも"アメリカン"なカジュアルアイテム。スポーティでチャーミング、そしてアイコニックではあるものの、大人っぽさも、繊細さのカケラも見当たらないアイテムといえるでしょう。

しかしそんな「アワードジャケット」も、<マンゾーニ24>の手にかかればこの通り。シルエットはシャープかつコンパクト。着心地は軽く、しなやかで、身体の動きを妨げたり肩に重くのしかかるようなストレスは、一切ありません。そして佇まいはスマートにしてエレガント。控えめで洗練されたデザインにもかかわらず、その仕立ての良さと最高級の素材が、極上の1着であることを雄弁に物語ります。同じ「アワードジャケット」とは到底思えない高級感を醸す、真の紳士のリアルクローズと呼べる逸品です。

滑らかなレザーに出合った時、人はよく"トロトロ"などという表現を使います。しかし<マンゾーニ24>のラムスキンに触れれば、「これが本当の"トロトロ"だったんだ!」と膝を叩いて目から鱗が落ちることでしょう。まるで濡れているかのような美しい光沢を放ち、血筋やキズの1つも見受けられないラムスキンは、まさしく読んで字のごとく、しっとりと手に吸い付くようです。

そんな袖に対してボディには、ロロ・ピアーナ社による無光沢のウールファブリックが使用されています。ブラックはブラックのボディにブラックの袖、ブラウンはダークブラウンのボディにブラックの袖という絶妙な配色。この艶と艶消し、明と暗、ダークカラー同士の落ち着いたコントラストがたまりません。これこそ、大人っぽさが際立ち、洒脱を極めるノーブルなムードの秘訣。気品漂うシックなカラーリングも手伝って、デニムやチノパンツ、グレーパンツなど、あらゆるボトムスと相性抜群です。

使い勝手のよさやコーディネートのポイントともなる前開きは、スタイルや気分次第でアレンジ自在のダブルジップ仕様。常に最適なフィットをコントロールでき、肩周りが突っ張ることもないので、ドライビングシートに腰を沈める際にも最適の1着といえるでしょう。確かにお値段は、少々張るかもしれません。しかし日常的に嫌味なく、最高のラグジュアリーを心地よく身にまとうことができる。そう考えれば、この秋、この「アワードジャケット」以上にお値打ちなアイテムは、他にないかもしれません。

Photographs by Mai Kise
Styling by Taichi Sumura
Edit & Text by america
Cooperation by 08book