ELEMENTS OF STYLE No.27<br>「グローブスペックス代表 岡田哲哉 × MC GEORGE」

ELEMENTS OF STYLE No.27
「グローブスペックス代表 岡田哲哉 × MC GEORGE」

STYLE No.27
グローブスペックス代表 岡田哲哉

バラエティに富んだストラスブルゴのアイテムを厳選し、ゲストのセルフコーディネイトをご紹介する人気コンテンツ。今回は、世界各国のアイウェアを取り扱うグローブスペックスの代表を務める岡田哲哉さんが登場。眼鏡はもちろんのこと、洋服への関心も高い岡田さんの着こなしに迫ります。


アメリカと日本のファッションセンスが磨かれた10代。

僕の今のスタイルは、ドメスティックブランドを合わせることが多くなりましたね。例えば、<サイ>、<オールドジョー>、<エムズブラック>あたりです。フィッティングが自分に合うということも理由ですが、なんとなく日本のクリエーターのファッション感が自分に近かったり、自分が通ってきたファッションの流れが理解できたりするからだと思います。
小学4年生までは日本の田舎育ちだったのですが、父親が転勤族だったこともあり、そこからいきなりニューヨークへ引っ越ししました。その頃のニューヨークはヒッピー全盛期で、音楽も街の人々もそれとなくヒッピー的でしたね。少なからず影響を受けてその当時は、タイダイのTシャツなんかも着ていましたよ。それから<ブルックス ブラザーズ>が流行っていたのが印象に残っています。
70年代に日本に戻ってきて、そのアイビー全盛期にチノパンを穿いていたのがきっかけかもしれませんが、子供の頃からずーっとチノパンが好きで今でもよく穿いています。なんか質感が好きなんですよね。徐々に色褪せていく感じとか。今は、昔のようなアイビーという感覚では合わせていないですが、おそらく生涯で一番穿いているアイテムかもしれません。

コーディネイト

最初にこのニットを見た時に、スティーブ・マックイーンがこういうニットを着て部屋履きのサンダルを合わせている写真を思い出したんです。だから、そのイメージを参考にスタイリングしてみました。元々はスコットランドのニットブランドのようですが、着てみた感じは、想像以上に柔らかかったです。もっとフィッシャーマンニットのようにゴワゴワしているかと思いましたが、とても着心地がいい。暖かいので、中は薄着でいいですね。

コーディネイト 細部

ガウンっぽくリラックスした雰囲気で着たかったので、<サイ>のタートルネックニットに、<ニート>のパンツ、足元は、度々ニューヨークで訪れている<BODE>のスリッポンをコーディネートしています。首元はネックの高いものを合わせるのが好みです。基本的にはワントーンで合わせるのが好きなので、ベージュトーンを基調としつつ、ダークカラーのニットとスリッポンで全体を締めています。手首周りは、<カルティエ>のサントスに、シルバーのバングル、ヴィンテージの<エルメス>のチェーンなどを重ね着け。アイウェアは、お店の25周年を記念して昨年作ったべっ甲素材のオリジナルモデル(購入可)です。これからの季節は、こういうニットを着てリラックスして過ごしたいですね。

MC GEORGEとは?

1881年にスコットランドで創業されたニットウェアブランド、MC GEORGE(マックジョージ)。ダンフリーズで手編みのニットウェアや編み針を製造販売していた父、ロバート・マックジョージの意志を受け継いだ2人の息子によって設立された。その長い歴史の中で、数多くの著名人が着用してきたブランドです。マックジョージのシェットランドセーターは、高品質と色数の豊富さで有名。製品に用いられる素材には一切妥協せず、質の高いカシミヤやシェットランド、ラムズウール、コットンなどが使われ、現代的なフィッティングで高いファッション性も実現している。

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グローブスペックス代表

岡田 哲哉

TETSUYA OKADA

都銀を退職後、大手眼鏡販売会社を経て、1998年にグローブスペックスを渋谷にオープン。2017、2018年にはイタリアの「MIDO」展で2年連続「BESTORE AWARD」を受賞し、世界一の眼鏡店として国内外から高い評価を得る。渋谷店のほか、代官山店と京都店があり、現在3店舗を運営。7つのアイウェアブランドの日本総代理店を勤めている。