ELEMENTS OF STYLE No.28<br>「グローブスペックス代表 岡田哲哉 × 1945 CA」

ELEMENTS OF STYLE No.28
「グローブスペックス代表 岡田哲哉 × 1945 CA」

STYLE No.28
グローブスペックス代表 岡田哲哉

バラエティに富んだストラスブルゴのアイテムを厳選し、ゲストのセルフコーディネイトをご紹介する人気コンテンツ。前回に引き続き、グローブスペックスの代表を務める岡田哲哉さんが登場。普段からアイウェアを取り入れるファッションがポイントの岡田さんらしい、こだわりスタイルをお届けします。


アイビーからモードへ、気がつけば現在のスタイルに。

70年代にニューヨークから戻り、東京・青山界隈の中学に通っていたんです。当時の表参道はアイビーブーム一色で、<VAN>のお店やそれ風の人々が溢れていました。そのブームの中心地で生活をしていたので、もう周りは<VAN>だらけ。正直世の中ぜんぶがそうなんじゃないかって思うぐらいでしたよ(笑)。70年代半ばになるとそのブームが下火になって、DCブランドがブームに。そのうち今度はヨーロッパのモードが入ってきました。友達の実家のビルの下に<サンローラン>のお店ができたなんて聞いては見に行ったりしていましたね。インターネットもスマホもない時代ですから、雑誌よりも友人たちとの会話やそのネットワークが一番の情報源で、気になる店があったらすぐ見にいくのが日常でした。高校、大学時代もその周辺で遊んでいたので、自然とファッションに触れる機会が多かったです。今考えるとかなりマセていましたね(笑)。

コーディネイト

この<1945 CA>レザーシャツジャケットは、アウター的に着られるので重宝しそうです。とても軽くて着心地もいい。お店で最初に見た時からすでに欲しくなっていました(笑)。モックネックや首元の詰まったニットが好きなので、今日はインナーにタートルネックを合わせています。最近は、色をあれこれ混ぜにしないように心がけているので、今日もワントーンを意識していますが、マフラーとシューズだけは、少しだけ色味を足して全体的にのっぺり見えないようにしています。

コーディネイト 細部

アイウェアは、<ラピマ>というブラジルのブランドです。形が特徴的でなかなか他にはないデザインが気に入っています。その日の着こなしを決めるのに眼鏡から選ぶ日もありますが、着たい服に合わせて眼鏡を選ぶことももちろんあります。今日は外出が多そうだったので調光レンズのものを合わせました。首から下げているのは、<LaLOOP>のシルバーネックレスですが、実はこれ、眼鏡をぶら下げるのに活用していて、デザイナーが僕用にスターリングシルバーのモデルを作ってくれたんです。今では、「THE OKADA」というモデル名で展開していてウチでも取り扱っています。パンツは、デンマーク軍の古着で、マフラーは<アナトミカ>。シューズは、ニューヨークに行った時に購入した<FEIT>というオーストラリアブランドのものです。僕は、ブランドの有名無名というのはほとんど意識していなくて、自分で気に入ったら買うというスタイルなんです。日本でも海外でも先入観を持たずにいろいろなブランドを試すのが大事かもしれませんね。

1945 CAとは?

1980年創業のフィレンツェ郊外にある DENIM 社のレザーブランド。 名だたるブランドのOEM を手掛けている。 社長のカルロ氏自身がタンナーと密にコンタクトを取り、新しい染めや撥水、防水加工、そしてボンディング、スプレー、レーザー処理、刺繍など幅広い分野での取組みを行っている。

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グローブスペックス代表

岡田 哲哉

TETSUYA OKADA

都銀を退職後、大手眼鏡販売会社を経て、1998年にグローブスペックスを渋谷にオープン。2017、2018年にはイタリアの「MIDO」展で2年連続「BESTORE AWARD」を受賞し、世界一の眼鏡店として国内外から高い評価を得る。渋谷店のほか、代官山店と京都店があり、現在3店舗を運営。7つのアイウェアブランドの日本総代理店を勤めている。