FOCUS ON 2025 SS Vol.1  MC GEORGE

たっぷり語りたい、あのブランド・この名品

ふんわりと、さらっと羽織れる
<マックジョージ>のショールカラーカーディガン

ファッションにおいて、最も大切な要素のひとつが季節感です。節分を過ぎ、本格的な春の訪れを目前とする時期ともなれば、しっかりと春を感じさせる装いを愉しみたいもの。しかし朝晩の冷え込みにも、しっかりと備えなければなりません。そんなときに重宝しそうな逸品を、<マックジョージ>の最新コレクションで発見しました。素材はコットン100%、そしてデザインはベーシック。しかしよくあるコットンニットとは一線を画す最高の着心地が味わえる、いぶし銀のような名品です。

素肌にまとわりつくことのない
新感覚のコットンカーディガン

2025年春夏シーズンの第1弾として今回ご紹介するのは、1881年にスコットランドで創業したニットウェアブランド、<マックジョージ>のコットンカーディガンです。<マックジョージ>はスコットランド南西部の商業都市ダンフリーズで、手編みのニットウェアや編み針の製造販売を生業としていたロバート・マックジョージの意志を受け継ぐ2人の息子たちによって設立されました。140年以上にもおよぶ長い歴史のなかで、かのスティーブ・マックィーンに代表される数多くの名士、セレブリティたちに愛用されており、ストラスブルゴにおいても非常に高い人気を誇るブランドのひとつです。


素材に一切の妥協を許さず、質の高いカシミヤやシェットランドウール、ラムズウール、コットンなどの原料を厳選して使用。現代的なフィッティングによる高いファッション性をも実現している───そんな<マックジョージ>だからこその極めて控えめで"かゆいところに手が届く"ような、違いのわかる大人にこそふさわしいコットンカーディガンが登場しました。

<マックジョージ>の春の新作として登場したこのコットンカーディガンは、上質なコットン素材ならではの柔らかさはそのままに、さらっとドライなタッチを追求。ふんわり優しく編み立て、肌離れがよく軽やかな着心地を実現した1着です。春夏ファッションの定番として広く認知されているコットン製のニットウェアですが、実は高温多湿の日本においては着用できる時期がとても限られる、難易度の高いアイテムであることも周知の事実。そうした日本特有の問題をスマートに解決してくれる、画期的なアイテムなのです。


太すぎず、細すぎずの絶妙なボリューム感のショールカラーによって、王道のエレガンスとモダンなスタイリッシュさを華麗に両立。袖は肩の可動域が広く、一切のストレスを感じさせないラグランスリーブを採用しています。またライトベージュにグレー、ネイビーという、大人の鉄板カラーを用意。さらにメンズウェアの伝統に即したスタンダードなデザインだからこそ、トラウザーズはもちろん、チノパンやジーンズといったボトムス全般とコーディネートしやすいのも見逃せないポイントです。

毎シーズンのようにチャレンジしたいとは思っているものの、なんとなくコットン製のニットウェア全般を敬遠してしまうという方は少なくないはず。そんな"アレルギー"を克服してしまうほどの説得力をもつパワーをもっているのが、この新感覚のコットンカーディガン。ぜひ実物を手にとってお確かめいただきたい、英国伝統のクラフツマンシップと先進的なアイデアの結晶です。

Photographs by Mai Kise
Styling by Taichi Sumura
Edit & Text by america

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