デジタル時代の"エッセンシャルズ"も、
クラフツマンシップが冴える<シセイ>とともに
ウォレット、カードケースにキーケース、いずれも古今東西変わらぬ紳士の装いに欠かすことのできないレザーグッズです。しかし時代は流れ、スマートフォンやワイヤレスイヤホンといったデジタルガジェットとともに、私たちのライフスタイルも大きく変容しています。そんな新たな"エッセンシャルズ"をクールに、スマートに持ち運ぶことに特化した、<シセイ>の新作コレクションをご紹介いたします。
コンビネーションで魅せる
スモールレザーグッズのコレクション
フィレンツェ在住の日本人デザイナー・大平智生(ちせい)氏によって、 2006年に創設された珠玉のレザーグッズブランド<シセイ>。大平氏は都市計画を学ぶためフィレンツェに渡ったものの、イタリア伝統の職人技工に魅せられレザー職人という道を選択。数々の有名ブランドの工房で研鑽を積んだのち、「シンプルでいて上品に、ベーシックでいながら常に新鮮に」をテーマに掲げる<シセイ>をローンチしました。
そのものづくりは、研ぎ澄まされたシンプルな構造と洗練されたデザイン、厳選しこだわり抜いた素材、日本人ならではの完璧さを追求する姿勢、さらにはイタリアで受け継がれる卓抜の職人技術といった、すべての要素が華麗に融合。芯材にはレザーを駆使し、金具もほとんどが削り出しの特注パーツを採用するなど、効率やコストを度外視して目に見えない部分、細部にまで徹底的にこだわり抜いた、まさに非の打ち所のないコレクションを提示し続けています。
そんな<シセイ>のラインナップに今季新たに加わったのが、スマートフォンやワイヤレスイヤホンといったデジタルガジェットのために制作された、スモールレザーグッズコレクションです。



いまや私たちの暮らしに欠かすことのできないアイテムとなった、スマートフォン。機能の拡張や情報量の増加とともに大型化し続けるこのガジェットは、すでに"スマートなポケットイン"を実現するには困難なほどサイズアップしているのが現状です。そこでおすすめしたいのが、スマートフォンを出し入れしやすいサコッシュで持ち歩くというアイデア。"裸"でストラップのみを付けるより断然エレガントですし、スマートフォンの破損や傷も防いでくれるからです。
<シセイ>のスマートフォン用サコッシュは、ブランド定番のLD カーフ(リンドス)レザーを贅沢に使用したもの。肌触りはしっとり滑らかで、柔らかな質感と高級感たっぷりな落ち着きのある面構えがたまらない最高級レザーです。長さ調節ができるストラップが付属しており、ネックでもショルダーでも着けこなしが可能。カードサイズのスリットポケットも備えているので、IDや各種ICカードも同時に携行できるのも実用的です。
そしてAirPodsに代表されるワイヤレスイヤホンを収納、携帯できるケースも登場しました。ワイヤレスイヤホンはケース収納時に充電してくれる機能を備えたものが多く、精密な機械であるため持ち運びの際に落下させるなど言語道断。しかしながら丸みを帯びたコンパクトなケースは、手のひらからするりと滑り落ちてしまいがちです。さらにはバッグ内で行方不明となってしまうこともしばしば。そこで大活躍してくれるのが、<シセイ>のワイヤレスイヤホンケースというわけです。
このケースにワイヤレスイヤホン本体のケースを収納しておけば、見た目は実にクラシカルでエレガント。ガジェット特有のギラつきや無味乾燥さとおさらばできます。また本体ケースを傷や汚れから保護してくれるのはもちろん、ほどよい長さのストラップが付属していることによって、手首に通すもよし、バッグのハンドルに通すもよしという、自由な携行スタイルを実現。バッグのなかで見失ってしまうこともないでしょう。なによりLD カーフレザーのうっとりするような肌触りが、クールなデジタルツールに人の手の温もりとアナログ感を与えてくれます。
また、ロングストラップ付きのリングにクロシェット(フランス語で「鈴」「小さな鐘」の意)型のレザーカバーをあしらったキーリングは、長めのストラップがネックピースのように首から下げるのに適しており、アナログな道具としての"鍵"を気品漂う"アクセサリー"へと昇華させる傑作アイテムです。こちらはガジェット向けの製品ではありませんが、サコッシュやワイヤレスイヤホンケースとのコンビネーションは格別。多くの人にとって持ち歩かなくてはならない"鍵"だからこそ、その持ち方が大きな違いを生み出すのです。


今シーズン登場したスモールレザーグッズのコレクションは、すべてのアイテムを1本のレザーコードに連結し、組み合わせて使えるというのもポイントです。それぞれを単独で使用しても十分に魅力的なのですが、トップ画像のように<シセイ>のバッグのハンドルに繋いだり、サコッシュと組み合わせたり、思い思いのコンビネーションが愉しめる。使い方、着けこなし方は十人十色、どんなスタイルにもフィットするはずです。
レザーグッズというのは、素材のクオリティや仕事の丁寧さがダイレクトに感じられるアイテムです。素材やデザインだけでなく縫製やコバの磨きや塗りといった仕上げにまで徹底徹尾こだわり抜いた<シセイ>なら、手に入れた瞬間から最高の愛着を、そしてその愛着を末永く味わっていただけること間違いなしです。
Photographs by Mai Kise
Styling by Taichi Sumura
Edit & Text by america