初めてバルバに行ったのは何年前でしょうか?
まだ私が20代の頃です。
当時はナポリ郊外の少し危険な地域にあったのをありありと覚えています。
当時フィレンツェに住んでいたのですが、初めて行ったナポリがその地域(本当に危険なのであまり行くのはお勧め出来ません)で衝撃を受けたのをはっきりと覚えています。
街に出る時は時計を外せと言われ、鞄の斜めがけはダメ(バイクのひったくりにあった場合に危険だから)
と治安があまり良くない時代でしたので驚いてしまいました。
工場に着くと、バルバ兄弟(ラファエレ、マリオ、ジョルジャ)の3兄弟が早朝から夜遅くまで丁寧にシャツを作っていました。
小さなスペースのなかにビッチリと縫製、プレス等の機械を配置してあったのが印象的でした。
驚くほど綺麗に倉庫は整理され、そして床も綺麗に掃除されていました。
自らが技術者(独学だそうです)でもある、社長のラファエレ氏が丁寧に行程を紹介してくれます。
初めてみたサルトリアーレのシャツ工場をみて興奮しました。
アイロンがけの丁寧さ、1枚1枚裁断されるシャツ、手作業で仕上げられるアームホール等見た事のない環境がそこにはありました。
雑然とした環境の中にある工場でしたが中には色とりどりのテキスタイルにあふれていました。
シャツに対する情熱と製品について熱弁を奮う兄弟に魅了されました。
それから一緒に仕事を長くする事になるなんて想像もしていませんでしたが、、、、、、、今も本当に大切なパートナーとして取り組んでいます。
当時日本にはイタリアのクラシックスタイルが入ってきたばかりの黎明期で未開の地を探索するように多くのバイヤーたちが色々な所に出入りし始めていたような時代でした。
またナポリピザも今のようにポピュラーでは有りませんでしたので、情報もぽつぽつといったところでした。
工場で製品に感銘を受けたのですが、何と言ってもその時に一番衝撃を受けたのが、ナポリ料理。
ランチに招待されたのは一軒のトラットリアTORATTORIA ROSETT でした。
席に着くと先ず出てくるのがパンなのですが、ナポリの薪釜で焼き上げられたパンは、
塩味が効いていてパリッと焼き上げられたその味は思わずむさぼりついてしまうほど。
トスカーナの塩味のないパンに慣れて、飽きて(今ではこのパンは大好物です)いた時に、私はお行儀よくないなーと思いながらも沢山食べずにはいられませんでした。
その後はボンと出された生温いモッツァレラチーズの塊。
ソフトボールよりも大きなその塊が何と1人前?と思いました。
結局二人で分けて食べましたが、とにかくボリュームがあったのとミルクの味が濃い事もあり、軽々おなかに収まってしまいました。
今なら食べることをためらってしまうほどの高脂肪、高カロリーですが、、、、、、、書いているだけで食べたくなってきました。(笑)
そして次に出てきたのが スパゲティ・アル・ポモドーロ です。
ここにきたらこれを食べなければ、という程の名物だと言う事で注文する事も無く食べましたが、今迄約20年間 イタリアで食べ続けていますが、これが未だに私の心のナンバーワンです。
トマトの味の濃さ、香り、色少し黒ずんだ赤、艶、太めのパスタの茹で具合は本当に「美味しい」という言葉がぴったりのものでした。
ご興味のある方は下記がレストランのある場所です。
お昼の間限定で行く事をお勧めします。夜は危険な気がします。
町中からは離れているのでタクシーが交通手段になると思います。くれぐれも気をつけてお出かけください。
TRATTORIA ROSETTA
https://www.facebook.com/pages/Trattoria-rosetta-Cucina-Tradizionale-Napoletana/157925664231272
また、BARBAのシャツはこちらから購入できます。
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