ドラマティックな世界感広がるLAの新風

風の冷たさに冬の深まりを感じます。明日22日は今年の「冬至」にあたるそうです。
冬至は「日短きこと至る(きわまる)」という意味。
今は日差しの暗さに合わせ、装いも深みのある色味を重ねて楽しまれていることと思いますが、春へ向けてこれから日々変化していく季節を、お洋服でも少しづつ差し込んで、日本人らしい細やかな感性で二十四節気を楽しみたいですね。




本日は「あたたかい春」と言うよりも、
そんな移ろう季節の狭間で雪の下から顔をのぞかせる蕗の薹の新芽のような、ドラマティックなコレクション。

「Co(コー)」の春の新作をご紹介致します。


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春の新作と言っても、パーティーシーズンにそのままお使いいただける、艶のある素材感。このアイテムは何といってもこの生地の立体的な表現が端正で、新雪の様に美しい、目を引く「白」です。
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着物の生地を思わせるデコラティブな質感ですが、張りはあれど薄手の生地で、ふんわりとした独特のシルエットを生み出します。
IMG_0119.JPG脇の下のあたりにフレアの切り替えがあるので、必然的にウエスト位置が高くなり、足長の印象を与えます。
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トップス Co ¥67,000-
スカート Co ¥82,000-
サンダル Alexandre Birman ¥5,7000-
(表記はすべて税抜価格)



ふんわりとしたボリュームを上下に合わせ、足元に抜けを作るスタイリングは身長の高い方にお勧めですが、小柄な方はやはりタイトなパンツで合わせて頂くと華奢な印象が際立って素敵です。


同じ生地のパンツもございます。IMG_0124.JPGトップス Co ¥67,000-
パンツ Co ¥84,000-
ファーマフラー INNAMORATO ¥61,000-
バック BOYY ¥165,000-
ロンググローブ CAUSSE ¥77,000-
(表記はすべて税抜価格)

タイトなパンツに合わせてメタリックやシークインのキラキラしたクラッチバックを持てば一気にパーティームード。ドレスワンピースにはないこなれ感と新鮮さ。
クリアな華やかさを持った一枚も、インナーにタートルニットなどをレイヤードすることで普段にも楽しめますし、待ちわびた春の訪れとともに、一枚で爽やかに纏って頂けますね。




また、イノセントな遊び心を落とし込んだエアリーなデニムワンピースもございます。
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たっぷりとしたギャザーもひらひらしない生地感でクラシックな印象を残し、Aラインのシルエットが歩くたびに揺れて印象的です。
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ワンピース Co ¥76,000-
パンプス MANOLO BLAHNIK ¥104,000-
(表記はすべて税抜価格)

春が待ち遠しくなるデザインですね!


それにしても、Coのアイテムは、なぜこんなにも、現代的なシンプルさの中にクラシカルな上品さを感じさせるのでしょうか。

その絶妙のさじ加減は、ハリウッドの映画会社に長年務めLAとパリを行き来したプロデューサーと、コレクションモデルやフォトアシスタントの経歴も持つ脚本家という、クリエイティブな感性に溢れる2人のデザイナーによって生み出されています。


2人はそのバックボーンを生かし、コレクションイメージのショートフィルムを撮っています。
(ムービーはブランドのオフィシャルサイトでご覧頂けます。http://co-collections.com/
普段使いに活用できる自然な使いやすさを残しながら、大勢の中に紛れ込んでも埋もれない、目に止まる洗練さを持ち合わせている所に、このブランドの「ドラマティックさ」「ストーリー性」を感じます。

Coの服に映画の世界から抜け出してきたような深い表現を感じるのは、このために突然作ったものではない、彼らのすでに出来上がっている美しい世界観の一部が、服というパッケージでたまたま現れただけに過ぎないからかもしれません。




昨今モード界ではトロンプルイユ(だまし絵)や、パンチングなどでわざと穴をあけて柄を演出したような生地が流行し、その流れの末端は2014春夏に日本でもよく見かけましたが、ごく最近発表されている一年先のコレクションには「柄だけ残して地を透明にする」ような、パンチングとは逆の、今までの流行を反転したアプローチを見かけるようになりました。
流行ばかりを意識して追う必要性は全くありませんが、
私は今回Coのコレクションのデコラティブな生地遣いに、世界のファッション界のそんなアートな流れに、映画界から新風が吹きこんだような、別のジャンルの作法に基づいたアプローチだからこそ叶った、クラシカルで新しい提案を見た気がします。
今回ご紹介したアイテムも、お店に飾ると途端に皆様の目にとまり、世代や性別やファッションの好みを問わず、多くの方が目を輝かせながら、賞賛のお言葉を下さいました。
ファッション史や美術史、面倒な難しいことを抜きにしても、やはり素晴らしいものは認められるのだ。と、春の芽吹きを感じた気がします。



ブログをご覧の皆様にも、是非美しい季節の流れを感じるような、ドラマティックなこのブランドのお洋服を、是非実際に触れて、ご覧頂きたいと願っております。
美しい服をご紹介出来て光栄です。



Co(コー)オフィシャルウェブサイト
http://co-collections.com/