春らしい素材を着るにはまだ寒い。でも春に向けてダウンだけじゃ着こなしを楽しめない。
そんな今の時期、スプリングコートとしてだけでなく、年間通して活躍する実用性は勿論、アレンジの効くオシャレな「永遠の定番」として、やはりトレンチコートが気になります。
トレンチコートがイギリス陸軍の塹壕(trench)戦のために実用性を磨いていった、ミリタリー由来のデザインであることは、昨今雑誌などで詳細が取り上げられていることで、ご存知の方が増えたような気がしますが、本日はその実用コートが、いかにして永遠の定番となっていったのか、難しいことは抜きにして歴史とその着こなしを写真で辿ってみましょう。
参考書はインディスペンサブル ストラスブルゴ二子玉川店より拝借してきました。
「THE TRENCH BOOK」
トレンチコートがどのように発展し愛されてきたか。貴重な資料写真が豊富に掲載された良書です。
軍用コートとしての歴史
優秀なレインウェアとしての活躍
そして歴史上の人物も
写真が豊富で眺めているだけでも楽しい着こなしの参考書です。
しばしドラマチックなトレンチコートの世界をお楽しみください。
まずはミリタリーの無骨さをあえて強調して合わせるスタイル。
ハットもメンズライクに合わせていますが、あえてウエストを絞り手首を出す事で女性らしい華奢な印象を差し込んでいます。
また、首もとにスカーフでボリュームを持たせるか、すっきりとVゾーンを強調するかでも、印象が変わります。
まだ寒い間は足元にロングブーツを合わせ、首もとにスカーフでボリュームを出して縦のIラインを強調し、温かくなってきたら首元を開けてすっきりとパンプスで抜け感を作るのも、一着で変化が楽しめそうです。
足元の印象はコートの丈でもガラリと変わります。
同じように帽子とパンプスで合わせても、ロング丈はレトロ感が出しやすく、ミディアム丈はよりモダンな印象が出せます。
ここにスカートではなくワイドパンツを合わせるとどうでしょう。
ではミニ丈では?
同じ「トレンチコート」というカテゴリーでこんなにも着こなしが変わります。
小物のアレンジを見てみましょう。
スカーフを頭に巻いた写真が目につきます。
雨の日に、あえてこんな風にスカーフを巻いてトレンチコートを合わせるスタイルは、クラシック映画のワンシーンの様で素敵ですね。
レザー素材やダークカラーのトレンチコートも、インナーに体にフィットするシルエットのタイトやミニを合わせると、ハードさとの足し算引き算がとてもうまくいく気がします。
ガーリーなヘアスタイルに、無造作に羽織ったトレンチコート。
こんな風にトレンチコート以外をすべて黒でまとめてバイカラーコーディネートにしてしまうのも。
その他にもおしゃれな写真が沢山載っていて、眺めているだけでも幸せな気分になります。
「お気に入りの一着を見つけよう!」と意気込むと、ついブランドヒストリーや品物のディティールに厳しくなってしまいがちですが、トレンチコートという歴史ある一着だからこそ、様々な遊び心感じる着こなしを参考に、「こんな風に着たい。だからそれに合う生地感と色を。」という基準でファッションを楽しみながらお気に入りの一着を探してみるのも良いでしょう。
二子玉川店おすすめのトレンチコートの着こなしは、ミリタリー由来のトレンチコートの雰囲気をあえて女性らしく艶っぽく。そして春らしいふんわりとした雰囲気でご紹介します。
Aliquam Cotton Trench Coat ¥ 129,600 (inc. Tax)
GianvitoRossi シューズ ¥86,400→¥51,840(14awセール価格)
このトレンチコートの特徴は薄手の生地と、背中にたっぷりととったギャザー。
ベルトをウエストで結ぶと裾がフレアスカートの様に広がります。
その足元に、ルージュのような赤いパンプスをサラリと合わせてみてはいかがでしょう。
濃いベージュと赤のコントラストが女性ならではの艶っぽさでとても新鮮です。
薄手で軽やかな生地だからこそ、しなやかで華奢な着こなしも適います。
生地が厚手だと、こんな風にワンピースの様なシルエットにはなりません。
ミリタリー由来のトレンチコートからのぞく、男性にはない女性の細いシルエットとピンヒールの合わせ方は、秋冬の低い空から抜け出した、春の軽やかなムードが感じられておすすめです。
インナーにはトレンチコートを脱いでも赤いパンプスとコントラストが効くように、ネイビーとホワイトのマリンカラーにしてみました。もう少しカジュアルにしたい場合は例えば同じカラーリングでもサブリナパンツにボーダーシャツを合わせても素敵だと思います。
トップス Co ¥82,080.- (inc. Tax)
スカートHYALINES Gather Skirt ¥ 30,240 (inc. Tax)
トップスは以前ご紹介したCoです。こちらもエアリーでドラマチックなシルエット。
高い位置に切り替えがあるので自然と足長のバランスに。
ぺたんこシューズで合わせて頂いてもすらっとした印象になります。
体の動きに合わせてふわっと広がる動きが、春の気分を上げてくれますね。
厚手の生地感とゴールドボタンのアクセントもきりっと効いていて、デニムで合わせて頂いてもカジュアルに寄り過ぎずスッキリ纏まります。こういった丁寧で誠実な作りがCoというブランドのレベルの高さをさり気なく感じさせてくれます。
ちなみに「THE TRENCH BOOK」には、こんなにたっぷりのボリュームで沢山のトレンチコートが紹介されています。勿論メンズの着こなしも。
男女問わず必携のバイブルとなっておりますので、宜しければ是非お手に取ってご覧下さい。
南館3階インディスペンサブル ストラスブルゴのみでお取扱い致しております。
ますますトレンチコートが欲しくなっちゃう一冊です。
ストラスブルゴ二子玉川店
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