ブログをご覧の皆様 こんにちは。
ストラスブルゴ阪急メンズ大阪店の金村です。
今回は、東欧のシューメーカー、Saint Crispin's(以下SC)オーダー会のご案内です。
まずは、SCの歴史からご紹介いたします。
SCは1992年、オーストリアのウイーンで創業したシューメーカーです。ルーマニアに工房をもつSCは、ハンドソーンウェルテッド製法の高い技術を武器に、イタリアの老舗シューメーカーの製造を請け負う等し、頭角を現してきたメーカーです。
SCの靴の特長は、その高い技術力に裏打ちされた究極のエレガンスです。
まずは、このべべルドウェストをご覧ください。
一般に、ふまず部分をえぐることで、履き心地の面では押し上げがより強いものとなります。また、その形状が華奢でエレガントな印象を与える効果をもちます。
もっとも、ここまで深くえぐり、そのコバ部分の張り出しをここまで抑えた華奢な靴にはそうそうお目にかかることはできません。美しい。
これは、縫うことではなく、木釘を打って、合わせることで実現しているようです(よく見ると、釘がみえますね)。
本当に美しい。SCの定番ラストはノーズがやや長めです。このラストに、このべべルドウェスト、これにシームレスヒール(ヒール部分に縫い目が無い)を加えると・・・究極のエレガンスです。
さて、そんなエレガントはSCですがその履き心地は・・・硬いです。
このホールド感もまた、他では感じることが難しいです。
それもそのはず、SCのつま先、踵部分に入っている芯地は相当しっかりとしたものをいれています。硬いです。これは、是非触っていただきたいです。
また、通常では芯地をいれない、ふまずのアーチ部分にまで芯地をいれているのです。これも触るとわかります。
これらの芯地のおかげで、その美しい形状を長く保つことができ、耐久性を高めることができるということです。
履き心地が相当しっかりしたものであると、サイズの選択が難しいのではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。もっとも、この点については、サイズゲージで履き心地が最も良いものをお選びいただけば結構です(タイト気味を選ぶ必要はありません。むしろ選ばないほうが良いです)。
SCの靴は内部に入れるコルクの量が少なく(たくさん入れる必要がない)、いわゆる沈み込みがほとんどありません。これは、ハンドソーンウェルテッド製法に依るところが大きいそうです。私も1足所有しておりますが、フィッティングは履き始めとほとんど変わりません。
今回阪急メンズ大阪店では、11足のデザインサンプル、3型のサイズゲージ(各々4~10まで)、そして多くの素材サンプルをご用意しております。また、SCカタログよりお好みのデザインをお選びいただくことも可能です。
是非、唯一無二のエレガント、Saint Crispin'sをご堪能ください。
ご来店を心よりお待ちしております。
阪急メンズ大阪店開催期間 ~6月12日
納期 約4か月
価格 ¥176,000~
*このシューツリーもおすすめです。ハンドメイドで8時間かけて削られるそうです。ここまで大きく穴のあいたツリー、なかなかないです。効果としては内部の湿気を適切に除去しやすいこと、もう一つは軽量化が挙げられます。
ストラスブルゴ阪急メンズ大阪店
金村 憲吉