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Norio Surikabe株式会社サポートサーフェス代表 デザイナー

研壁宣男

TITLEFrancaさんの映画

2019.01.17

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先週祭日を含め3連休がありました。
皆さんいかがお過ごしでしたか?

僕は土曜出勤したものの、金曜日から風邪気味で体調が思わしくなく、残りの連休は静かに家で寝ていました。
そんなこともあり時間潰しで映画でもと思い、Amazonのプライムで映画を見ようと思いましたが、真新しいコンテンツもなく、前から気になっていたNETFLIXを登録してみました。コンテンツを見てみると若干Amazonより動画数が多いのかなという印象でしたが、リサーチしているうち目に止まった映画がありました。


「伝説のvogue編集長 Franca : caos and creation」2年前に66歳の若さで亡くなったフランカさんのドキュメンタリー映画。監督は息子のフランチェスコ。
映画の存在は知っていたが見る機会がなかった映画。


フランカさんは、僕が働かせて頂いていたお姉さんであるカルラさんの10 corso comoによく来ていたし、たまに連れてくる当時10歳そこそこの少年だった息子のフランチェスコ(僕は第一印象が女の子だと思った)の事も知っていたのでとても懐かしく感慨深いものがあった。
僕がイタリアで最終的にお世話になった前ボスのアルベルト(Alberto Biani)ともフランカさんは仲が良く、彼のコレクション前のコーディネーションのアドバイスに毎シーズン来られていたし。
当時はカルラさんとフランカさんは姉妹でありながら外見的、思考的、性格的にも全く違う印象があったけど、映画を観た後の印象は "なんてそっくりなんだろ! "と。
カルラさんは僕が渡伊した時からコルソコモを辞めるまでの10年近く毎日一緒だったのでそれなりに僕の中で彼女のことは知ってるつもり。
僕は当時20代後半、一年で320日働き、ほぼ毎日10時から23時半まで仕事をしていて、一番仕事時間量が多かった時期。
しかし彼女は、「1年360日出勤して、365日働き、そして社員の誰よりも(僕よりも)遅くまで働く人。」「誰よりも物腰が柔らかく、優しくて、誰よりも美に厳しい」
彼女は、僕が人生で出会った人の中で、逆立ちしても叶なわんと感じた唯一の人物だ。
そんなカルラさんに対して僕の中では影の存在(失礼!)であったフランカさん。
普段この手の人生の勝者のドキュメンタリーを見ない自分だが今回は観て良かった。
失礼ながら、当時自分にとってアーティスティックな写真のページとハイブランドの広告ページだらけだったイメージ先行型のItalian vogueはあまり見なかった。周りの環境もとてもアーティスティックなものばかりだったためかその反動?で、遠い母国日本の俗っぽいカタログチックな雑誌が新鮮に見えた。当時自分には雑誌で文化を感じ取る心の余裕がなかったためか。
フランチェスコの視点で描かれたこの映画を観て、知ってるようで全く知らなかったフランカさんの仕事や素顔を見れて良かったとともに彼女の偉大さを改めて思い知らされる事となった。
又、視覚伝達の本髄を見せつけられた様な気がした。
世相を的確にテーマにし、それに対して、彼女の目に叶った新進気鋭のアーティスト、写真家達の視点、解釈で、自由に表現させる。そのツールとしてデザイナーの服が存在し、モデルが存在する。重要なのはデザイナーの服でも思想でもなく、モデルの知名度でもなく、見る人にとってのページのインパクト。
結果、アーティストは表現の場所を得、ブランド、デザイナーは服がアーティスティックなイメージとして掲載され、モデルは大衆の目にさらされ最大のPRとなる。テーマによっては過激な表現になり賛否両論となったものも多かったようだが、やったもの勝ちだ。人の記憶に焼きつく。
企業的には商業性であることが最終目的でも、表現方法が商業的であるダサさにいち早く気付き実現した人。
自身は芸術家ではなく、編集者。
直感的でシンプル、優しく愛情表現がうまく、厳しい。
母であり、基本的に愛の中で生きているが、依存心が全くない。
考えれば考えるほどお姉さんとそっくり。
そんなカルラさんは最後まで一切映画には出てこなかった。そこがフランチェスコのセンスの良さか。
改めてフランカさんの人間力、センスの良さ、そして、なぜ故に、30年もの間、世界的に影響力のある企業の中で重要なポジションであり続けられたのか。
知ってるようで全く知らなかった彼女の偉大さの意味が知れて本当に良かった。
皆さんお時間あったら是非ご覧になってください。

TITLEstrasburgo南青山店ポップアップ

2018.11.07

ストラスブルゴ南青山店にて11月8日~16日の間、supportsurface ポップアップショップが開催されます。
バイヤーさんの買い付けは取り扱いが比較的多いショップさんでもコレクションで発表する全アイテムの中の何分の1の規模で、コレクションで発表したシンボリックなアイテムの買い付けが無いという事が多々あります。

今回のポップアップではコレクションのシンボリックアイテムで普段店頭に並んでいないレアな数点もお店に並びますので是非この機会にストラスブルゴ青山店にお越しください!(数が本当に少ない貴重な商品ばかりです!)

support surface ホームページ(http://www.supportsurface.jp)やシーズンリーフレットのトップを飾るフランスMALHIA KENT(http://malhia.fr)社製のスーパーロングカットジャガードを使用したトップス&スカート(ドレス風に)
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大胆なチェックのシャギーコート

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僕がコート生地で世界で最も気に入っているメーカーの一つRicceri(http://www.lanificioricceri.it/)社製のふわふわのスーリーアルパカシャギーのオリジナルグリーンのコート
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TITLEショーの映像

2018.09.14

10日に上野にある東京国立博物館内の表慶館にて、support surface spring & summer 2019 collectionショーを開催しました。
正規の東京コレクションは10月後半にありますが、10月後半にショーをやってから受注を受けても納期的に非常に厳しいため、春夏のコレクションは、バイヤーがミラノ、パリコレクションの長い出張に出られる前にコレクションショー、展示会を開催するようにしています。
さて当日はあいにくの雨。にも関わらず多くの方に来場して頂きました。

流石に重厚感のある素晴らしい明治建築。ショー会場のロケハンに東京都内いろんなところを見てきましたが、ここが自分の中ではベスト。
建築の重厚感、完成度に対して、服が場所負けしないか不安でした。
今回音楽を担当したのは、ここ数回連続でお願いしているsawakoさん。今回もショーの後には、、ロケーションの良さと、音楽も良かったね〜という声を多く頂きました。

今回のショーに関して、4ヶ月前頃より、何かいつもと違う試みをずっと考えていましたが、彼女の作りだすクールな電子音に、知り合いのガムラン奏者の伊藤裕里子さんの絡みが面白いのではないかと思いつき、お二人に提案したところ快く興味を示してくださりジョイントが成立しました。ガムランとはいえ、民族的にならないようアレンジをお願いし製作してもらうように依頼しました。

天井の高い石ずくりの建築に響くガムランの澄んだ金属音、荒木真さんのフルートとの絡み、モデルの動き、そして布の軌跡。全てが絶妙なハーモニーを生み出し、とても荘厳な空気感のショーになりました。

服を見せることが目的ですが、どう見せるかによって見る人の気分も変わり服の見え方も変わってきます。

Motion-奇跡のデザイン(コレクションキーワード)
所作そして布の動き

形、色、素材感に加え

布の軌跡をデザインする感覚


写真では表現できない会場の雰囲気、映像で見て感じていただければ幸いです。
半年後はこの服たちのどれかがみなさんの生活の中の一部分になっていますように。

リンク先 (下記アドレスをコピーしてアドレスバーにペーストして下さい。)
https://vimeo.com/289786561


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