英国人にとっての傘は"ステッキ"であり、日常的に携行する紳士の持ち物でした。その為、傘を可能な限り細く美しく見せる事を常に意識していたそうです。そして、その細く巻かれた傘を携行し、大きく振り回し馬車を止めたり、パブで傘に寄りかかり美しい姿勢で立ち飲むなど日常のあらゆる場で使用され、主張していました。その主張に最も必要だったのが、FOXの傘です。

雨から守ってくれるだけでなく、閉じたときの"ステッキ"のようなシルエットが魅力の長傘。FOXは化学繊維を初めて使用した傘ブランドです。それは、雨を"しのぐ"という機能的側面もありますが、実は化学繊維が一番細く巻けるからという理由で、化学繊維にこだわっているのです。そのため、巻いた時、広げた時、ともに傘単体でいかに美しく見えるかを追求したフォルムになっています。親骨は64cm、10本の骨から構成されています。

雨の日に、ビニール傘をさしていてはこだわり抜いたスーツやジャケットの見た目が悪くなります。全体のバランスを考えるのであれば、傘を意識するのが大切です。ベーシックカラーはもちろん英国らしい柄の傘を選べば憂鬱な雨の日も楽しくなります。

折りたたみ傘を選ぶ際のポイントは、見た目の美しさはもちろん、傘を開いた時の大きさが長傘と同じくらいの大きさになるのが重要です。長傘の意思を受け継ぐFOXの折りたたみ傘シリーズは、親骨の長さが60cm、骨の数も10本と折りたたみながら長傘に匹敵する大きさと構造になっています。中でも少し丸みを帯びたフォルムが特徴的なTLモデルは、楓（カエデ）素材のハンドルを使用しているため、1本1本違う表情をお楽しみいただけます。

冠婚葬祭から普段使いまで、幅広くご使用頂ける定番のブラックをはじめ、普段使いに最適で汎用性の高いネイビー、イギリスの伝統的な深いグリーン、スタイリングを邪魔しないお薦めのグレーの4色ご用意しています。
モデルのようにネイビーの折り畳み傘はベーシックで使いやすく、愚直なまでに真摯な姿勢がスーツ姿に気品を与えてくれます。

about FOX UMBRELLAS

1868年にロンドンの金融街でトーマス・フォックスにより創立。第二次世界大戦の戦後間もない1947年に、1800年後半に開発されたスティール製シャフトと、第二次世界大戦時のパラシュートの残布を傘地に使用した傘を開発しました。この傘は現在の多くの傘に影響を与えており、世界中から"近代傘のパイオニア"として認知されています。