いつも銀座店ブログをご覧頂き誠に有難うございます。
突然ですが、トラウザーズに関して昨今良く耳にする用語がございます。
●ベルトレス
●サイドアジャスター
●1プリーツ、2プリーツ
●インプリーツ、アウトプリーツ
●ハイウェスト、ハイライズ
勿論、もともと存在する用語ですが、4,5年前だとあまり耳にする機会が無かったにも関わらず、最近のトラウザーズには上記用語のいずれかのディティールが採用されており、そんなことからも如実にトラウザーズのシルエットやスタイルが大きく変化したことを実感します。
そして、今回ご紹介させて頂くAmbrosiアンブロージは今日のトレンドであるクラシックテイストのトラウザーズに多大な影響を及ぼした職人の一人です。
100年続くAmbrosi家の4代目、サルヴァトーレ氏はそれまでサルトの下請け、
所謂"黒子"の存在だったパンタロナイオ(トラウザーズ専業サルト)を表舞台に登場させ、
先のクラシックなディティールと、自身の美意識を投影させた美しいトラウザーズを打ち出しました。
世代を超えて受け継がれてきた、言い換えれば時を経て"熟成"されたトラウザーズ。
それらは決して新しいものではないのですが、この"熟成"に目を向けさせた、あらためてスポットを当てさせたことはサルヴァトーレ氏ならではの功績です。
実寸よりも細く見える美しいテーパードシルエットはAmbrosiの真骨頂。
分かりやすい、丁寧な手仕事によるカンヌキ、ステッチ、裏地のプリーツに目が行きがちですが、一番の特筆すべき点は完璧ともいえるベースパターン・型紙にあります。
代々受け継がれる、完成されたパターン・型紙が、自ら世界中を飛び回り、様々な国の顧客を満足させるサルヴァトーレのフィッティングを生み出す所以ではないでしょうか。
日陰の存在であったパンタロナイオの世界に一石を投じ、自身の名を冠したブランドの立ち上げにまで至った彼のビスポークトラウザーズを是非この機会にお楽しみください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
7月6日(金) 大阪店
7月7日(土) 名古屋店
7月8日(日) 銀座店
7月9日(月) 東京ミッドタウン店
上記店舗へお気軽にお問い合わせくださいませ。
ストラスブルゴ銀座店
櫻井 辰也