ドレットはデザイナーであるカトリーヌ・レヴィが手がけるジュエリーコレクション。彼女は世界中に名を馳せるインテリアプロダクトブランド、「ツェツェ アソシエ」のデザイナーとして20年以上にわたり成功を収めてきました。花器やガーランド照明といった家庭用のプロダクトをユーモラスな解釈でデザインし、発表してきた彼女が展開するジュエリーブランドはとても可愛らしく、ぬくもりのあるコレクションです。
全て一点ものとしてハンドメイドで生み出される作品の数々は、旅を愛する彼女のお気に入りの場所であるインドにインスパイアされたデザインを、フランスの伝統的な技術で形にしていきます。色や形にこだわり彼女自身がその目で選び抜いたストーンを、自在に組み合わせて生み出す作品はそれぞれが特別な個性を持った、身につけるオブジェと呼べるでしょう。繊細な作りに自由な遊び心を秘めた可愛らしいそのジュエリーはまるで彼女自身の人柄を象徴するかのうよう。そんな彼女に自身のクリエイションに対する想いを伺いました。
INTERVIEW
ーージュエリーのデザインをスタートしようと考えたのはどのようなきっかけからでしょうか?
カトリーヌ「私は昔からジュエリーを作りたいと思っていたのですが、ずっといつが自分にとっていいタイミングなのかを伺ってました。 しかし5年前「今だ!」と思い、本格的に始めたのです。 もともとジュエリーを作る知識はありませんでしたが、たった2時間のレッスンで素材と道具をうまく使うことができたのです。 今ではプロトタイプ(見本)を自分で作り、職人さんに頼んでそれを製品化しています。」
ーージュエリーをデザインするときに最も大切にしていることは何ですか?
カトリーヌ「私自身が身に着けたいものを作ることです。」
ーー毎シーズン、どれくらいの作品をデザインしていますか?
カトリーヌ「正直わかりません......、たくさんね。作れるだけ作っています。」
ーーインスパイアされている人物や、興味を持っている人物はいますか?
カトリーヌ「たくさんいます。昔あこがれていた多くの人物から少しずつピックアップしています。 しかし、最近ではピンクとグリーンのある「春」にインスパイアされました。」
ーーストラスブルゴに対するイメージや印象は何かありますか?
カトリーヌ「とてもシックかつ素敵な印象です。シックな女性像を感じます。」
ーー日本を初めて訪れたのはいつ?
カトリーヌ「1991年に、銀座の資生堂さんのためにクリスマスツリーをデザインしに来た時です。」
ーーその初来日のきっかけとなった、資生堂の担当者と出会ったのはどのような経緯からですか?
カトリーヌそれは1980年代のころですね。その頃は当時のパートナーとゴム素材を使った、カラフルで面白いデザインのジュエリーを作っていました。そのジュエリーは実に反応が良く、ヒットしたのです。 アーティストなどにあまり詳しくない男性の方が当時の資生堂のPRを担当しており、資生堂のアートギャラリーに飾るクリスマスツリーのデザインを手掛けてくれる人を探していました。彼の秘書が偶然にも私がデザインしたゴム素材のジュエリーを身に着けており、私たちを提案したのです。彼から東京への招待をいただき、東京で仕事するのが長年の夢だったため、すぐにそのアイデアに乗っかりました。当時デザインしていたゴム素材のジュエリーはもう販売は終わってますが、どんなものだったか、下記のリンクより見ることが出来ます。」
リンクはこちら
ーー今日の日本のファッションに対して思うことや感じることはありますか?
カトリーヌ「以前と比べてとてもカラフルになったと思います。そしてカジュアルではなくて良い着こなしをしている。よりクールになったと思います。」
ーー好きな色は何ですか?
カトリーヌ「全ての色が好きで、色を混ぜ合わせるのも大好きです。」
ーー一番好きな季節は?
カトリーヌ「春かな!新しいスタートを切るというフレッシュな気持ちになれるから。」
ーー最近好きなアーティストはいますか?
カトリーヌ「最近はイタリアのキャロル・ラマさんかな。彼女は非常に興味深いです。」
ーー本日はありがとうございました。
ストラスブルゴは今後もドレットを手がけるカトリーヌ・レヴィの活躍に注目していきます。