春のレザージャケットを、エレガントに着こなす

三寒四温に嵐も加わる季節の変わり目、どんな装いで外出すべきか大いに迷うところです。ダウンジャケットはもちろん、ウール系のコートなどでは重苦しく、春の軽やかなムードにはふさわしくない気がします。スプリングコートにも惹かれますが、より軽快でスポーティーに立ち回れ、クルマ移動やオープンカフェなどでも威力を発揮してくれる、ショート丈が気になるところです。

そこでおすすめしたいのが、しなやかで繊細な鞣しや染色により、重厚さやタフなイメージを軽減。軽やかな着心地と上品な面構えのラムスキンを駆使した、レザージャケットです。この時期に最適な保温性や取り回しやすさ、リラックス感といったポイントを押さえた、春レザーの逸品を着こなし具体例とともにご紹介させていただきます。

まずは、キートングループのアウター専業ブランドであるキーレッドの、目にも鮮やかなブルーのスエードブルゾンから。

目に見えて上質なラムスエードは、とろけるような手触りに思わずうっとり。美しいシルエットに仕立てられたショートブルゾンタイプで、その着心地はまさに羽衣の趣です。大型のジップスライダーにはアイコンの赤いドットがあしらわれ、視覚的なアクセントとしても効果を発揮。非常に薄く鞣されているため、風は通さず湿気はこもらず、意外なほどに涼やか。初夏まで大活躍してくれること間違いなしです。
合わせたのは、クルチアーニのリネン、ウール、シルクを混紡したメランジ調ニットに、ナンバーエムのサイドラインパンツ。ブルートーンで統一しながら、ホワイトの差し色で爽やかなスポーツテイストをミックスするのが気分です。

アウター KIRED ￥217,080(inc.tax)


ニット Cruciani ￥66,960(inc.tax)


パンツ NUMBER M ￥32,400(inc.tax)


シューズ VEJA ￥28,080(inc.tax)

続いては、チンクアンタのシングルライダースです。

イタリアのフィレンツェをベースとする老舗レザーウエアブランドであるチンクアンタは、クラシックにほどよく遊び心を取り入れたモダンなコレクションを展開。このスタンドカラーのレザーブルゾンは、しっとりなめらかで肌に吸い付くようなラムスキンを使用し、シャープなシルエットからは想像できないほどの動きやすさを両立しています。ライニングにはリネンを使用しており、肌当たりもドライで快適。デザインはオーセンティックで汎用性も高いため、こちらも3シーズンフル稼働してくれそうです。

この春のおすすめスタイリングは、クルチアーニのコットンニットにPT01のグレンチェックパンツという、トレンディかつタイムレスなモノトーンルック。しっかり今日的にアップデートされたスタンダードアイテムでまとめることで、各アイテムのクオリティの高さと洗練されたデザイン性がさらに引き立ちます。

アウター CINQUANTA ￥149,040(inc.tax)


ニット Cruciani ￥39,960(inc.tax)


パンツ PT01 ￥46,440(inc.tax)


シューズ REPRODUCTION OF FOUND ￥21,384(inc.tax)

最後に、テーラードスタイルのレザージャケットをピックアップ。なんとリバーシブルで着用可能という、画期的なDESAのラムスエードジャケットです。

トルコ発のDESAは、有名メゾン系ブランドのOEMも多数手掛ける、トルコ発のレザー専業ブランド。その新作ジャケットは、持ち前の高い技術を活かした上質なラムスキンを使用したもの。表地はベージュのスエード、裏地はブラックのスムースというリバーシブル仕様で、気分やコーディネート次第、ときには外出先でも着こなしチェンジが可能な機能的な逸品です。

繊細なベージュカラーは、この春夏のトレンドであるサファリルックや、アースカラーでまとめた着こなしにぴったり。エスニックなラルディーニのストライプベストに、クルチアーニのクリーンなストレッチカットソー、洗練されたインコテックスのリネンシルクパンツ、そしてエドワード グリーンのアンライニング仕様のスエードローファー。ざっくりタッチのサファリテイストにピュアホワイトの清潔さという合わせが、絶妙なリラックス感のあるエレガントスタイルを描き出します。

ジャケット DESA ￥136,080(inc.tax)


ベスト LARDINI ￥38,880(inc.tax)


カットソー Cruciani ￥24,840(inc.tax)


パンツ INCOTEX ￥41,040(inc.tax)


シューズ EDWARD GREEN ￥146,880(inc.tax)