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FOCUS ON Vol.1 SARTORIO
たっぷり語りたい、あのブランド・この名品

"上質の本質"を凝縮した、
極上のピュア・カシミヤジャケット

長きに及んだ停滞の時代を経て、再始動の気運が高まる今、
"ワードローブの再構築"を試みるかたが増えていると聞きます。
自分が本当に必要とする、基本の一着をもういちど見直したい。
流行を超えて、自身のスタイルの核となる服をみつけたい。
そうお考えのかたに心からおすすめしたい一着が完成しました。

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最高の贅沢素材を、究極的に軽やかな仕立てで

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"上質"の定義は、時代によって変化します。たとえばスーツやジャケットの場合、ひと昔前ならどれだけ威厳と風格を高めてくれるかが"上質"をはかる尺度でした。しかし現在にあっては、いかに自然体で心地よく過ごせるか、それでいてエレガンスを醸し出せるかに"上質"の要がシフトしています。

そんな時代に誕生したこちらの一着は、イタリアで最も高い評価を受ける生地メーカーのひとつ「カルロ バルベラ」社のカシミヤ100%素材を採用し、それを極力軽く、柔らかに仕立てたもの。肌をやさしくなでられるように贅沢な着心地、つややかな毛並みが描き出す美しい陰影は、リラックスとエレガンスを理想的なバランスで両立しています。

そして、ジャケットの顔であるラペルにご注目。実はこちらの一着、今季登場した「IZ」とよばれる新モデルで、既存作よりも1㎝、ゴージを下げています。微差のようにも聞こえますが、比べてみるとかなり表情が異なることに気づくはず。よりクラシックでもあり、奇しくもモードの世界における潮流とも一致するローゴージ仕様によって、普遍性と時代性を同時にかなえているのです。

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超一流の美意識をもつ、ラグジュアリーのスペシャリスト

このジャケットを手がけたサルトリオは、イタリア最高峰のテーラリングブランド「キートン」グループに属する名門。そして伝統を守りつつ新しい挑戦を続ける、同グループのセンターフォワード的役割もこなしています。発祥はナポリですが、ミラノには巨大なショールームを置き、世界中のバイヤーを迎えています。アート作品が並ぶ空間は、さながら美術館のよう。ラグジュアリーな美意識が根底にあるからこそ、真の上質さを備えた一着をつくることができるのです。

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軽量なのに立体的。その秘密とは?

そしてこのジャケット、これだけ柔らかいにもかかわらず、着ると驚くほどに立体的。軽快仕立てのジャケットは往々にして、着るとペラペラに見えてしまうものですが、この一着は本格的なテーラードジャケットの着映えをしっかりとキープしています。これぞ、サルトリオならではの手腕なのです。

実は本作、素材の軽さと柔らかさを最大限引き出すために、あえて軽快な接着芯仕立てを採用しています。とはいえ本来サルトリオは、ビスポーク服に由来するフル毛芯仕立てがお家芸。そのノウハウを活かして、軽量仕立てでも立体的な着姿を実現しているのです。伝統を守りつつ、そこに拘泥しない。サルトリオが"センターフォワード的"といえるのはそれゆえです。

シルベリオ・パオーネ氏
ルカ・マネッタさん

他の追随を許さない、最高級素材の名手

ブランドのキーパーソンとなるのが、シルベリオ・パオーネ氏(上)とルカ・マネッタさん(下)。サルトリオの強みについて「エクスクルーシブな生地の豊富さ」を挙げ、「糸一本から上質にこだわっている」と話します。

サルトリオが属するキートンは、もともと生地商として名を成したブランド。現在も独自開発による素材を多数採用していて、ラグジュアリーファブリックにかけては他の追随を許しません。実は今回のカシミヤ生地を手がけたカルロ・バルベラも、サルトリオと同じキートングループ。一見シンプルなジャケットですが、素材・仕立て・時代性etc.あらゆる観点から"上質の本質"をつきつめた、渾身の一着なのです。