ELEMENTS OF STYLE 13「古生物学者 平沢達矢 × CRUCIANI」

ELEMENTS OF STYLE CRUCIANI
Style No.13
古生物学者
平沢達矢

毎回、ゲストの方がストラスブルゴのセレクトアイテムからお気に入りを選定し、セルフスタイリングするこの企画。13回目は、古生物学者のなかでも主に脊椎動物の進化の研究を行っている東京大学准教授 平沢達矢さんが登場。〈クルチアーニ〉のカーディガンを使ってリラックスしたヴィンテージスタイルを提案いただきました。


ヴィンテージデニムにも似合うブルー系のカーディガン。

僕は、大きなカテゴリーでいうとアメカジ的なスタイルが好きなんです。アメカジといってもいろいろありますが、あまりコテコテなものではなくて、少しクラシックなファッションです。特に、ジーンズに関しては、中学生の頃から興味を持ち始めてヴィンテージの〈リーバイス〉をメインにどっぷりと沼にハマりましたね。だから、今回のスタイリングでもジーンズをメインに考えました。ちなみに、僕は今の職場の前に神戸で仕事をしていましたので、神戸市内にあったストラスブルゴに時々立ち寄っていました。当時は、ちょっと大人のお店というイメージで、その頃を思い出すと懐かしいですし、取材を受けているのが不思議な気持ちです。

コーディネイト

〈クルチアーニ〉を着るのは初めてだったのですが、素材感やカラーリングなどがとてもいいですね。選んだカーディガンは、パッと見薄手ですが、決して頼りない感じではなく、ボディはしっかりとしています。僕の中でカーディガンは、強調されるボリューム感や腕周りがもたつく印象が苦手で敬遠してきましたが、これは編み地の目が詰まっていて形もコンパクトなのでボリュームが気になりません。春から夏にかけてちょうど良さそうです。個人的には、このちょっとくすんだ色合いのブルーが気分です。僕はほぼ毎日ジーンズを穿きますが、似たようなブルーの色や柄を合わせることが多いので、違和感なく合わせられましたし、とてもしっくりきています。ちなみにこのデニムは、1947年の〈リーバイス〉501XX。大学生の頃は、ヴィンテージブームがちょうど落ち着いていたので今よりもかなり安く購入できました。古着屋にストックもたくさんありましたから、ヴィンテージデニムも買いやすかったですね。ネットショッピングもない時代なので、地道に店に通って探すのがまた楽しかったんです。昔は、サイズ感も含めて自分好みの1本を古着屋で発掘していましたが、今は、研究のために世界中で化石の発掘作業を行っています(笑)。

コーディネイト 細部

アクセサリー類は、気に入ったものを長く身につけるタイプです。リングとネックレスは〈ボーズグラッドラグス〉という知人のブランドで、ヴィンテージとも相性がいいんですよ。スニーカーは、ここ最近のお気に入りでリピート買いしている〈アナトミカ〉。ブルーの他にブラウンとピンクの3色を履きまわしています。腕時計は、仕事柄もあり防水性を重視して〈ロレックス〉のサブマリーナを使っています。

このストライプのカーディガンは、本当に着心地が良かったです。ドライなタッチがとても気に入りました。研究の作業時は、顕微鏡などの精密機器も扱うので、ボリュームのある服だと引っかかってしまうことがあるんです。そういう意味でもこの細身のシルエットは僕にぴったりのアイテムですね。

CRUCIANIとは?

1966年にイタリア・ペルージャにてニットファクトリーとして創業。1993年より、ブランドとしてコレクションをスタート。現在では、世界最高峰のニット糸製造工場、Cariaggi社の糸を主に使いニットコレクションを展開している。定番モデルのシルエットは、タイト&フィットが基本で、着心地の良いシルクカシミヤニットがブランドのアイコンになっている。クラシック過ぎない、モダンな感覚を持ったハイクオリティなブランドとして人気。

東京大学 大学院理学系研究所 地球惑星科学専攻 准教授
平沢達矢
古生物学者

平沢達矢

TATSUYA HIRASAWA

1981年生まれ。東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻・准教授 2020年4月から東京大学で古生物学と進化発生学を融合した研究室を主催究。インスタグラムでは、自身のスタイリング等をポスト。https://www.instagram.com/tatsuya.hirasawa/