本当の"心地よさ"を宿す
イタリアンジーンズの新傑作
当代きってのウェルドレッサーがディレクションする
気鋭の注目ブランドをじっくりご紹介。
CARE LABEL(洗濯表示)という一風変わった名をもつ
イタリアン・ジーンズには、
心身をやさしくケアするようにぴったりと寄り添う
本当の"心地よさ"が宿っています。
「ケアレーベル」というブランド名を初めて耳にした、あるいは名前だけ聞いたことがあるけれど、詳しくはよくわからないという方も多いことでしょう。2007年にイタリアで創業されたこのブランドは、才気あふれる3人の出会いによって誕生しました。デニムデザイナーとして約20年のキャリアをもつレオナルド・ドゥランテ、敏腕マーケターのエンリコ・ガロ、そして"あの"ラポ・エルカーンです。
伝説的ファッションアイコンのひとりであるフィアット元会長、ジャンニ・アニェッリを祖父にもち、ロンドンの大学を出たあとはキッシンジャー元アメリカ国務長官の個人秘書に。その後フィアットへ入社し、当時経営難に陥っていた同社を見事黒字転換。結果を出すとすぐさま同社を去り、ファッションの世界へ転身......という、実に華々しいキャリアをもつ人物です。祖父と同様にウェルドレッサーとしても注目され、ワイドラペルに特注したビスポークスーツが彼の定番スタイルとして知られています。
そんな当代きっての洒落者・ラポがディレクションを行うケアレーベルは、一見極めてシンプル。それでいて、イタリアン・ジーンズの醍醐味である"上質さ"と"美脚力"を非常に高いレベルで備えています。
なかでも二大定番といえるのが、スリムストレートの「ボディーズ」とテーパードレッグの「スパイク」。上で着用しているのは「スパイク」で、程よいゆとり感がアメリカンジーンズのようなテイストも醸し出しつつ、あくまでイタリアブランドらしい洗練をキープしています。立ち姿を見ても、無駄なダボつきのない美シルエットぶりがよくわかるはず。仕立て服をこよなく愛するラポのディレクションだけあり、テーラードジャケットにも相性抜群な一本です。
いっぽう「ボディーズ」は、すらりとシャープなスリムストレートシルエットが特徴。細身な日本人体型にもぴったりで、モダンなジーンズスタイルを築くことができます。当然ストレッチデニムを使用しているため、はき心地もノンストレス。ドライブシーンなども窮屈さを感じません。
ジーンズの顔といえるヒップポケットとパッチも、シンプルにして印象的。右側のポケットにのみセルビッジ(生地の端の"耳"部分)をライン状にあしらい、後ろ姿のアイコンとして効かせています。そしてレザーパッチにあしらわれているのは、"CARE LABEL"(洗濯表示)というブランド名を図案化したロゴ。クリーンで現代的な印象を与えるデザインです。
ケアレーベルの公式インスタグラム(@carelabel)には、スタイリッシュなファッションフォトに混じって数々のメッセージがアップされています。"THIS MUST BE THE PLACE"(ここぞ自身の居場所)、"Take care of yourself"(自分をいたわって)、"Kindness."(親切)などなど。それらはいずれも意味深長でありながら、"心地よく生きる"という明確な意図が伝わってきます。シンプルにして洗練を追求したケアレーベルのコレクションは、まさにそんなメッセージの体現。身体にも心にもぴったりと寄り添う、本当に心地よいジーンズをご体感ください。