フィレンツェの美意識を宿す
プレミアムなバックパック
2006年にデビューし、時代を先取る
"ドレスカジュアル"なバッグで
一躍スターダムに登りつめたシセイ。
大定番のトートと並んで今、人気を博すのが
上質なレザーで仕立てたバックパックです。
メイド・イン・フィレンツェならではの
品格と高級感を宿した新傑作は、
大きく様変わりしつつある大人のライフスタイルに
最適なパートナーとなってくれるはずです。
メンズバッグの新時代を拓いた革命児
ジャージージャケットやアンコンスーツが続々と登場し、ビジネスカジュアルが浸透しはじめた2000年代中盤。大人のバッグも、クラシックなブリーフケースからより軽快なドレストートバッグへと主流が移り変わろうとしていました。そんな中でデビューしたシセイは、まさに"時代が求めるバッグ"を体現する存在でした。イタリアが誇る革製品の名産地・フィレンツェで製作され、当地ならではのエレガンスを宿したたたずまい。それでいて、当時転換期にあった日本人のライフスタイルにマッチする、絶妙なカジュアル感も宿していたのです。そんな革新的バッグを生んだ人物が、大平智生氏でした。
フィレンツェの皮革工芸学校で本場の技を学び、レザーファクトリーでパタンナーとして働いたのちに独立。現地でバッグをはじめとする革製品を製作していた大平氏にストラスブルゴが出会ったのは、まだ彼がシセイをスタートさせる前のことでした。日本人でありながらイタリアに住み、当時の美意識を宿したバッグを作る。そんな異色の経歴と、彼が製作したサンプルにキラリと光るものを感じ、「自分のブランドを立ち上げてみてはどうか」と提案したのです。結果はデビューシーズンから、驚くほどの好評。メンズバッグの世界に新風が吹き込んだ瞬間でした。とりわけレザートート「941」は生産が追いつかないほどの人気モデルとなり、今もなおロングセラーとして親しまれています。
「シンプルでいて上品に、ベーシックでいながら常に新鮮に」。これが、大平氏のバッグ作りにおけるモットーです。それぞれのパーツをできるだけ大きくとり、革本来の美しさをいかに引き立てるか。いわば革製品の本質をとことん突き詰めた末に生まれたのが、シセイのエレガンスというわけです。
トートバッグに続くニュースタンダード
さて、そんなシセイで今、新たなベストセラーとなっているのが「1213」。シセイの定番素材である、しなやかな「LDカーフレザー」を用いて仕立てたバックパックです。折しも今は、ビジネスカジュアルの浸透に伴ってトートバッグが大ブレイクした2000年代後半以来のスタイル変革期。仕事鞄としてのバックパックはもはや定番となり、リモートワークの定着に関連して大人の装いは急速にカジュアルシフトしています。そんな時代の気運を見事に捉えたのがこの「1213」。シンプル&カジュアルなバックパックの魅力は保ちつつ、各パーツを大きくとった贅沢なレザー使いや金具ひとつにまでこだわった上質さによって、大人のバッグにふさわしいエレガンスを獲得しています。シンプルで上品、ベーシックかつ新鮮という大平氏の美学を、新たな時代の流れに沿って表現した新傑作といえるでしょう。